今江克隆のルアーニュースクラブR「ルアーの水中姿勢の秘密!? クリフハンガー釣法サクレツ!」の巻 第1013回
さて今週は、エバーグリーンから先日リリースされたインスピラーレ「ブラックレイブン・エクストリーム66MHX」の使用ハウツー動画の追加撮影で、某老舗リザーバーに久しぶりに行ってきた。
今回の目的は、すでに実釣動画は撮影済みなので、具体的な性能面の解説がメインだ。
しかし、やはり湖に出た以上は実際にキャストからバスを掛け、ランディングするまでを解説したいと思ってしまうもの。逆にただ湖上でウンチク解説しても気合が入ってない解説は説得力もない。
今、最も確実にバスを釣ることができるリグを投入!
と言うことで、撮影では確実にバスを釣るため、トーナメントや練習以外では滅多に使わない最短距離で最も確実にバスを釣ることができる自信のあるリグを投入することにした。
滅多に使わないというと語弊があるが、要はそれだけ平日のプレッシャーが少ない取材程度なら絶対確実に釣る自信がある、遊びのないガチルアーと言うことだ。
その「ブラックレイブン・エクストリーム」の性能解説に使ったのが、今年の3月、TOP50遠賀川戦での隠し球として準備していた「エリートクローハイフロート」と「アンクルゴビーハイフロート」である。
残念ながら二度も遠征練習を重ねた遠賀川戦は直前中止になり、シリーズ自体が開催中止になったため、この2つのルアーは幻の秘密兵器となった。しかし、一見地味すぎて目立たないこのワーム達が発揮する威力は、遠賀川戦の絶対的カギになると思えるほど強力だった。その理由が、昔から「水平姿勢でフォールするワームは釣れる」と言う格言があるが、それ以上にワームの水中における静止姿勢がバスのバイト本能に想像以上に大きく影響すると事実である。
その典型的な例が、昨年から「吊るし」の通り名で大流行したジグやワームの水面直下での「水平姿勢」であり、数年前からトーナメントでも、特にスモールマウスバスでシークレットとなっている「ボトム垂直姿勢」の「ネッドリグ」だろう。
そして今回、自分が「ブラックレイブン」の撮影で意識して使った釣り方こそが「吊るし」とその応用、「クリフハンガー釣法」である。
「クリフハンガー釣法」とは?