スロージギングはセッティングの釣り
「スロージギングはセッティングの釣りでもありますよね」
そう話すのがダイワ・フィールドテスターの清水一成さん。
前回ご紹介した通り、スロージギングによるアラ狙いにご一緒させていただいた。
スロージギングはセッティングの釣り。
これがどういう意味かというと、「狙う水深・ジグのウエイト・使用ロッド」これらを最適に合わせると釣果に結びつくということ。
最適に合わせるとは?
これが清水さんが「言葉にするのが難しいのですが」と苦笑する部分ではあるが、要約するとジワ~ッと竿を持ち上げた時に、ジグもジワ~ッとついてくる(ティップがジワ~ッと戻る)。
これが出せるセッティングを、その時々の状況でつかめば釣果に結びつく。そういうことです。
狙う水深は? 今回はアラ狙い。ポイントの水深は概ね130~150mほど。
使用ロッドは? 今回はソルティガSJの追加機種「61B-0」と「61B-1」。
で、それに合わせた「ジワ~ッ」が出るジグのウエイトをセレクトしていく。
元々「ジワ~ッ」をオートマで演出してくれるのがソルティガSJのポテンシャルなのですが、セッティングでさらに引き出してやる、ジグにもナチュラルなイイ動きが出て釣れる。スロージギングがセッティングの釣りというのは、そういったところです。
では各機種の、今回のアラ狙いにおけるセッティングを紹介しましょう。
もちろん同じアラ狙いでも水深300m近いフィールドもあります。そうなればそもそも番手を変えた方がよくなる場合もあります。ここで紹介するのは上記の条件で実際に使用したジグの組み合わせ例です。
メインロッドとなったB61-1のセッティング
今回の釣行でメインロッドとなったB61-1。この1番とフィールドの水深(と潮流)を加味して、マッチするジグとして選んだのがソルティガSLジグSDの230g。
ちなみにソルティガSLジグSDの「230g!?」と驚いたソルティガファンもいるかもしれません。
そうなんです。230gはこの秋に発売が予定されている新ウエイト。このあたりのウエイトと相性がよく、またある程度水中で抵抗感のあるジグをしっかり動かせるのがB61-1。
B61-0のセッティング
続いては0番・B61-0。こちらは180gのジグと使用。
具体的にはソルティガTGベイト180gを主体に状況に応じてソルティガTBジグも用いた。
TGベイトはご存知の通りタングステン製のシルエットの小さなジグ。0番にはかなりマッチする。ちなみにTBジグは細長いジグだが、シャクリ抵抗は軽い。
1番よりもやや軽めのウエイト、かつ抵抗の小さなジグを絶妙にゆっくり跳ねさせ過ぎずにコントロールできるのが61B-0ということになります。
さらに突き詰めていけば、使用PEラインなどでも丁度イイ感触が変わってくる。
そして潮の速さやジグ自体のアクションによる違いでの調整も出てくるのだが、まずは気持ちよくジワリといやらし~いシャクリ、これができるのが大前提。
スペックよりも「丁度よさ」
ところで、改めて61B-0と61B-1のスペックを見てみると、今回使用したジグが適合ルアーウエイトから大きく外れていることが分かる。
品名 | 全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
自重 (g) |
ジグ・ルアー重量 (g) |
ライン PE(号) |
先径/元径 (mm) |
カーボン 含有率 (%) |
メーカー希望 本体価格(円) |
61B-0 | 1.85 | 1 | 185 | 98 | 60~100 | 0.4~1.0 | 1.7/8.4 | 90 | 51,000 |
61B-1 | 1.85 | 1 | 185 | 98 | 90~150 | 0.6~1.5 | 1.7/8.4 | 93 | 51,500 |
ソルティガSJ詳細はコチラ
これに対し「あんまり気にしなくて大丈夫ですから」というのが清水さんの答え。
0番・1番ともに比較的浅場のスロージギングを軽量ジグでも楽しめるロッドとなっているが、軽量ジグを動かすためだけのロッドではないという。
結局のところ話は戻り、竿の入力にジワ~ッとティップが戻り、またジワ~ッと落として…これを無理なく各フィールドで繰り返せるセッティングであれば、ジグのウエイトはさほど大きな問題ではない。
実際現場で見ていてもまったく無理な感じは受けなかった。
実は、軽量ジグからある程度のウエイトまでメチャクチャ幅広く繊細にゲームを組み立てられるのが今回追加されたソルティガSJの2機種である。