【加来匠(レオン)大人の夏休み】新作ルアー「NAZZO JIG ナッゾジグ」で調査釣行的な旅へ
今回は近年ほぼ恒例となっている「大人の夏休み」の模様です。
釣友でありフィールドスタッフを務めて貰っている「横浜市在住の知久氏」の夏期休暇7日間に合わせて、海外を含めて毎年何処かしらへ男二人旅の遠征ぶらり釣行を企画するのですが、今回目論んだのは四国南部〜高知に掛けて、オフショア〜堤防〜汽水河川〜渓流まで釣り倒す計画。
まあ、釣り倒すといっても良い年をした大人二人ですから、実際は美味しい土地の食べ物屋を探したり、名所旧跡を眺めたり、小洒落てひなびた温泉宿を探したりしながらの非常にゆる〜い釣り旅なのですけどねw
ということで、そのゆる〜い部分はともかく、釣りの方のテーマは前号でお届けしたインクスレーベルの新作メタルジグ「NAZZO JIG」を使い、オフショアから里山の川まで、何が釣れるかどんな場所で通用するのかの実地検証的な釣りをしてきましたので、その模様をひとまず本原稿でかいつまんでお伝えします。
そして、動画もベストでは無いにしても折に触れて細切れに撮影し、自身の解説を添えた編集でアップしましたので合わせてご覧ください。
レオン 加来 匠(Kaku Takumi) プロフィール
夏枯れ?の海で苦戦す
初日に選んだ場所は愛媛県の宇和海。
いつものように港湾部からの根魚ゲームと、ナイトではナッゾジグによるアジングです。しかし残念ながら月夜大潮とあってか、アジの姿は全くと言って良いほど確認出来ずじまい。
しかし、その代わりに微笑んでくれたのがまさかのメバル。居なくは無いと経験上知っては居たものの、8月とは思えない数のメバルが常夜灯下に群れていました。千載一遇のチャンスです(笑)
まず結んだルアーは当然のごとく今回のメインウエポンであるナッゾジグ(1.8gと3.5g)からスタート。一投目からバイトがあり、3匹連続で釣った後こりゃイケると踏んでビデオカメラを用意。しかし釣りはそう簡単にはいきませんでした。撮影を再開するとモードが完全に変化していてジグではショートバイトばかりにw
こうなるとワーミングです。1.2gのジグヘッドにベイティ1.8をセットして、堤防シェード際をベリースローでトレースするとドが付くほどの連発劇。
いやあ〜、15年ほど昔、夏メバルを本気で追っかけて居た頃ぶりの真夏メバリングを堪能しましたよ^^
この模様はYouTubeインクステレビのフィッシングドキュメンタリー【真夏の堤防でメバルが連発!?】でご覧ください。
ナッゾジグ三昧〜オフショアハタゲームから渓流魚までトライ~
遠征三日目に当たる8月4日から6日に掛けての釣りです。こちらはボーダーレス・ターゲットフリーが命題のNAZZO JIGでオフショア、堤防、果ては河川汽水域から渓流に至るまで、何処までやりきれるのか、何が釣れるのかを実践。
コレが実に楽しかった。
オフショアでは20gと25gを。堤防や港湾部では5.5と8gを。汽水河川内や里山を流れる小川では3.5gと1.8gを駆使して「釣れるものは何でも釣ってやる」の意気込みで、知久さんと二人で時にはアツく時には緩〜くまったりと、チャレンジングでボーダーレスな釣りを展開してきました。
高知県宿毛市から出船する小型ボートでのオフショアゲームですが、ゲーム内容は宣言通りの何でも釣り。
しかし船長曰く、この二ヶ月ほど黒潮が遠くへ離れ、潮が全く流れずに非常に厳しいとのこと。特に黒潮好きの青物やメッキ等が全く姿を見せず、根魚ですら活性は低いとの話…。オマケに仲間内からの現地情報でも「こっちは夏枯れ模様です…」と。いやいや、出船前から落ち込ませないでよね^^;
そして宿毛港を出発して小一時間、全国的にも釣りで有名な沖の島沖合いの海域に到着すると、なるほど船長の言う通り、こんな沖に来てもまあ魚っ気の無いこと無いこと。
ナッゾジグに活躍して欲しいのに、巻きの釣りで追っかけてくる魚影は皆無。それどころがボトムバンプでネチネチやってもカサゴ一匹喰ってこない。二時間ほどジグで通してもエソ一匹すら当たらず。
仕方が無いのでスピードある展開や強い釣りを諦めて、本気の根魚釣りモードに突入。
こうなるとアレですよ。ターゲットもベイトフィッシュが居ないのでフィッシュライクにはなり得ず、恐らくはボトムでスローに甲殻類をボチボチ拾い食いしているはずなので、「ジュラクロー」の出番ですよ。と、ナッゾジグを外してジカリグを結んだのはチキューさん。
ジカリグシンカーでボトムの起伏やスリットをなぞるような展開で始めると、アカハタが怒濤の連発!しかもサイズがどれも良く、知久さんがコンスタントヒットさせたアカハタはどれも40cm前後のナイスバディばかり。
しつこい僕はそれでもナッゾで通し、根掛かり覚悟でボトムをネチネチやると何とか一匹拾えたものの、その時点で6対1くらいの大差。
まあこの辺はやはりスローモード時のワームの強さです。一月前の大分オフショアではワーム組にトリプルスコアでナッゾジグが差を付けたのが懐かしい(笑)
てな事で、その翌日は港湾部主体の陸っぱりランガンスタイルです。
色んな場所で色んな魚を釣るのが目的なので、釣れても一箇所で粘らずどんどんロケーションを変えていくスタイルです。
ところが堤防を初めとした港湾部はオフショアよりもさらに酷い夏枯れ。「ココならさすがに何か釣れるだろ〜」ってな場所を数カ所回ってもさっぱり。そもそもいつもは堤防際を群れで泳いでいる小魚が見えない。こりゃあダメだって感じ…。
こうなると頼みの綱は川筋です。川水の入るところならまず水温が安定しているのでいくらかは魚が居るはずと踏んで、潮位が下がったタイミングで干潟になった河床を歩き、狭くなったミオ筋に到着。
すると、流れの中に大型のクロダイが群れているのを発見。
しかしココでも前日と同じで魚に全くスイッチが入っておらず、リトリーブやリアクションなどでは知らんぷりされる始末。
そして、またもや知久×ジュラクローの出番。ジグヘッドに一番小さいジュラクローXGをセットし、ボトムで爪を立たせた万歳ポーズの「ボトムスタンディング」でチョチョコっとやるとスコンとナイスサイズのクロダイがヒット。
そしてまあ〜このチヌのベッピンな事。今までに見たことの無い色合いで、とても川筋の魚と思えない美しいチヌでした。この辺は文章や写真で伝えるのは無理なので、急遽iPhoneやアクションカメラで撮影した動画の方でご覧ください。
しかしこの日、仕方なく今回の旅で唯一立ち寄った僕の実績ポイントで事件勃発。昼間のドピーカンでは魚もヒトも暑すぎて辛いので、潮汐を絡めた夕マズメ一発勝負に出たのが大当たり!
実績場所なので僕はカメラに徹して知久さんにナッゾジグで釣って貰うと、のっけから三連発。やはりタイミングがドンピシャでした。
小型のオオモンハタ、腹ボテママなナイスサイズヤミハタ。そしてトリはナント、この場所で始めて目にした高知バラクーダ!?(オオカマス)がヒット!
興奮気味に笑い転げる二人の様子を動画で見てやってください^^
最終日はさすがに二人とも疲れ気味なので、ゆっくり寝て遅い朝食を摂った後、緑豊かで涼しい場所だけやろうと。
そして温泉宿の目の前に在る池のような「クリーク」に目を付け、その水が払い出している場所へ行ってみることに。到着すると、相当ショボいロケーション。水路幅は2〜4mで、深い場所でも水深20cmで全てが丸見え。一見すると何も居ないように見えます。
でも、僕の心の目では獲物が見えるのです。絶対ハゼが居ると…。そこでナッゾジグ1.8を結び、ロッドティップを下げて砂利底を蹴散らすように引いてくるとボトムの落ち葉の下からビュッと出てきてカツーンと狙いバッチリのマハゼ君がヒット(笑)
その後は手前まで追わせてから、超ショートストロークでリフト&フォールさせて3匹追加。余は満足じゃあwww
最後はガッツリ川を登ってカワムツを釣ることに。ええ、トラウトでは無く、あくまでカワムツ狙いです。ソコが良いのです。だって、どこにでも居る魚ですから^^
まあ〜気持ちよいです。川風に吹かれながら、清流の木陰の下に群れるカワムツをジグで釣る。風流ではござんせんか?(笑)