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【海とは狙い方や考え方が違う?】家邊克己がリバーアジングの魅力や奥深さについて詳しくご紹介!

連載:家邊克己の「週刊!アジングマニアックス」
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梅雨が明け、夏がくるとリバーアジングが本格化します。今回は、そのリバーアジングについてお話していきます。

家邊克己 Yabe Katsumi プロフィール

サーティフォーCEO、製品開発責任者。全国津々浦々、アジが釣れると聞けば、ドコへでも足を運び、実際に釣って、アジングの楽しさを広く世に伝える、まさに「アジングの伝道師」というべき人物。かなり頻繁に全国各地で参加費無料のアジングセミナーも開催中! 釣具メーカー「34(サーティフォー)※社名は[みんな幸せに!]に由来」を立ちあげ、自身のノウハウを詰めに詰め込んだ製品開発に没頭中。京都府出身、福岡県在住、1958年9月生まれ。

 

アジの餌の供給源となる川

川にアジが?と思われる方も多いと思いますが、アジも水温が上がると川に入ってきます。

場所によっては水温が上がる前から川に入っているところもあります。

川からプランクトンが流れてくるので、沖にいるアジも川の水が流れ込む河口の汽水域に多く生息し、川はアジの餌の供給源なので、水温が上がってくると色々な地域で川の中に入ってきます。

 

ご存知のように真水と海水は比重が違い、真水は上で海水は下と別れているのですが、当然引き潮に入り干潮が近づくと水位は下がり海水の部分もどんどん少なくなるのですがアジは結構平気で川の中にいます。

浅い川にいるアジを観察すると、流下する何かを食べているのが見えるのですが、釣ったアジの胃の中を観察しても何も入っていません。

小さなプランクトンを食べているのかよく分からないのですが、干潮間際の川でもワームで釣れるので食性は変わってないようです。

 

リバーアジングは海とポイントの探し方が異なる

海とポイントの探し方が少し違っていて、川の場合は馬の背のように盛り上がった部分などがあったり橋桁があったりします。

それらがあることで、流れが変わってその変わった緩い流れの中で餌を食べているようですので、狙い方としてはあまり表層ではなくボトムを流れに乗せて狙うとよく釣れます。

 

まるで渓流釣りのような感じなのですが、渓魚と同じように流下物を食べているのでそれも当然かもしれない。

このように、川に入って餌を食べるアジですから、大雨の後に川が増水して海がカフェオレ色をしていてもアジは決して沖に逃げるわけではなくそこにいることが多いのです。

 

実際にリバーアジングへ

この間、そんなポイントに行ってきました。

小さな川が流れ込んでいるポイントなのですが、長雨のせいで増水して水量も増え、流れ込んでいる港はどこもマッチャチャの状態で透明度はほとんど無い状況でした。

表層は、川の影響で結構早くに流れており底潮は外から中に向かって流れているので上潮と底潮が真逆の二枚潮の状況に。

表層では小さなアジが所々でライズしてましたが、良型の姿は見えませんでした。

先ずは表層から探りましたが、アタリはありません。

カウント15位で逆の流れになるので、それから下のレンジを探る時は下の流れのアップになるように投入点を変える必要があります。

即ち立ち位置からいうと、上潮が右から左に流れているので、通常は右方向に投げ込み左に流しながら釣るのが実際のところ。

ですが、下の流れが逆になるので下の流れに入った時に自分よりも左側(アップ)になるようなところを上の流れを計算しながら投入しないといけないのです。

 

上潮の速さにもよりますが、その日の速さだと自分の右側5mくらいの沖に投げ込めば、下潮に馴染んだ時には自分の左側に来る感じでした。

これを間違うと潮下(ダウン)で釣ってしまうので具合が悪い。

これはジグヘッドの重さの変化で知るのですが大体15カウントで流れの向きが変わるので、そこから下を釣ることにして探って行くとカウント40くらいでボトムに着きます。

堤防には僕1人だったので、灯りのある先端から立ち位置を少しずつ中に変えてポイントを探っていると殆ど先端の明かりが届かない場所のカウント35辺りで潮が重くなるのを感じました。

そこで、その辺りを集中して狙っているとカウント38の殆どボトムで僅かな違和感を感じました。

このような潮の時はラインがたわむのでアタリがどうしてもボケる。

だから結構集中しないといけないのですが、こういう釣りは嫌いではないので1人ワクワクしながらアワセを入れたのですが見事にすっぽ抜け(笑)。

ちょっと入れ込みすぎたかも(笑)。

そこでピックアップしてワームのズレを確認するとやはりズレている。

これで間違いなく魚のアタリであることが確認できたので、同じところに投入してアタリがはっきり出るのではと、今度はカウント37で探ります。

先ほどとは違いジグヘッドの重さが消えるいわゆる”抜けアタリ”を感じたのでロッドをあおると確かな魚の重みが伝わった。

上がってきたのは23cmほどの良型アジ!

 

下潮が止まったので灯りのエリアを攻めることに

1匹釣れたので再度同じ所に投入すると、また同じような抜けアタリを感じ続けて3匹釣れたところで潮止まりになってしまい下潮が流れなくなりました。

上潮だけが動いている状態になり、そうすると今まで釣れていた所が全く釣れなくなり、下潮の重さもスカスカに。

 

ですので、もう1度先端に戻って今度は灯りの中を重点的に探ることに。

下潮の流れがなくなったので、灯りの中で堤防に当たる川の流れによって起こるヨレに付くアジがいるのかもしれない!

と少しでもヨレに引き込まれやすいように、ジグヘッドを0.8gから0.5gに変更して堤防際の潮の当たりを探っていると角近くの表層で潮の抵抗の違うところでコンッ!そこから怒涛の5連発!

そこで、アタリが止まったら同じような変化を探しポツポツと拾って行くと潮止まりが終わり下潮がまた流れ出した。

 

アジングの醍醐味

このように潮が止まって釣れなくなっても、考えて読みが当たると何とも言えない快感があります。

昔はアジのアタリのコッという鉛が石に当たったような独特なアタリに見せられたのですが、最近はこちらの方が病みつきになっています。

アジの食べている餌がプランクトンに変わってからは、アジの着き場が潮の流れ、風向きなどで読めるようになりました。

その変化を知ることで、なぜアジがそこのレンジで釣れなくなったかも解明でき、アジングの面白さ奥深さが倍増したように思います。

アジングの釣技自体はベイトパターンの時の方が動かし方で釣果に差がつき難しかったと思います。

 

今はいかにレンジをキープするかだけなので釣技的には簡単になっており、誰でも理屈が分かりジグヘッドの重ささえ分かれば釣れます。

ただ、最低限の基本と技術は必要でアップ(潮上、風上)に投げる、スラック(ラインのたるみ)を取る、大体狙った所(半径2mの範囲)に投げられる。

これくらいの技術があれば誰でもアジは釣れると思います。

これらがでしない人は、少しの練習で出来るようになると思いますので頑張ってチャレンジしてください!

 

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