2017年5月14日に三重県紀北町・引本浦で開催された産卵床設置イベント「アオリイカパラダイスプロジェクト2017」。その参加レポートを人気釣りガールの森田菜月さんにいただきました。
<参加レポート>
※文…森田菜月、写真…名田健嗣
アオリイカパラダイスプロジェクトという、とても素晴らしいプロジェクトがあるのを、皆さんご存知でしょうか? 三重県の引本浦にあるエヌテックマリンさん主催で行われている、アオリイカの産卵床を海底に設置するイベントです。イカ釣りブームが到来し、個体数が減少しつつある中、釣るだけでなく資源を守り増やしていこうという考えに賛同した有志の方々で、毎年大盛況のイベントなんです。
密度が高いため水に沈みやすく、また枝葉が大きく広がっており、イカたちが卵を産み付けやすいウバメガシの木。今年は12本の木に土嚢(どのう)を設置し、海底に沈めるお手伝いをさせていただきました。
「イカ達が沢山生まれてほしい…」。そんな参加者の願いが届いたのか、天候にも恵まれた初夏の日差しの中、無事に全ての産卵床を設置し終えました。
設置後は、参加者の皆さんで港の清掃活動をします。悲しいことに、今年も釣り人が出したと思われるゴミが沢山…。釣り人は自然の恵みをもらっているのだから、海やお魚に対する感謝の気持ちを忘れちゃダメですよね!
「沢山の命が芽生え、命や自然に感謝する釣り人が増え、そして、美しい海がいつまでも輝き続けますように」。そう願いを込めて、イベントは無事に終了しました。こういう素敵なプロジェクトが、他にもどんどん増えていってほしいな、そう感じます。
ちなみに、翌日届いた中井船長さんの報告では、早くもアオリイカの卵が産み付けてあったそうです♪ まるで、イカ達がウバメガシの木を待ちかねていたかのようですね!
<協賛社一覧> ※順不同