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【レイドジャパン開発よもやま話】第4回:エグ弾タイプレベル追加ウェイトテスト中

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さて、今回は「エグ弾タイプレベル」の追加ウェイトのお話。

エグ弾タイプレベルの発売により【吊るし】というワードが定番化し、ボートやオカッパリ、はたまたため池・河川・リザーバー等、スタイルやフィールド問わず、多くのアングラーが取り入れてくれています。

エグ弾タイプレベル

ストラクチャーにラインを持たせ「吊るす」事でサスペンドバスに執拗にアピールし、その完全水平姿勢とテーパードラバーが生み出す超生命的波動で数々の天才バスに口を使わせ、全国に「吊るし」旋風を巻き起こしたエグ弾タイプレベル。

現在、エグ弾タイプレベルには1.5g・2g・2.5g・3.5g・4.5gの5ウエイトがラインナップされています。

水面に垂れ下がる細い雑草さえも倒さずソフトに誘える1.5gから、複雑なブッシュに対応できる4.5g…と、様々なフィールド状況を考慮したウエイト設計となっています。

エグ弾タイプレベルのベーシックなタックルセッティングとも言えるパワーフィネスは、PEラインの使用を前提とした釣りとなます。しかし、比重の軽いPEラインは風に煽られやすく、強風下ではラインが煽られて一番重い4.5gですら沈んでいかない状況や、バスはその直下に存在し絶好の吊るシチュエーションながらも、4.5gでは物理的に貫通出来ない分厚いチップとの遭遇など。これまでのラインナップでは攻略出来ない状況に直面する事も多々ありました。

また、開発当初は「吊るし=目に見えるストラクチャー」、即ちシャロー攻略を前提に開発しましたが、ラインを何かしらのストラクチャーに持たせさえすれば成立してしまう「吊るし」の釣りは思いのほか汎用性が高く、その対象はティンバーやレイダウン、オダや岩など目に見えないストラクチャーなど、その有効レンジはシャローに限らずミドル~ディープエリアにまで拡大。

更に吊るす事での爆発的効果から、パワーフィネスやベイトフィネスなど専用タックルで無くとも扱えるラインナップの渇望など、多くの必然に迫られ追加ウェイトの開発をスタートしました。

 

開発中の追加ウェイト

現在、テスト中のエグ弾タイプレベルは5.5g・7g・9g

しかし、単純に重いウェイトを作れば上記の内容がクリアできるのかと言うと、それは大きな間違い。

と言うのも、エグ弾タイプレベルは、通常のカバージグの様にすり抜けを最優先した形状ではなく、確実な水平バランスを生む為のヘッドバランスにカバーをかわす為のギミックを組み込んだもの。その為、単純にウェイトアップしただけではヘッドサイズが大きくなりすぎてカバーをかわしきれない可能性や、フックに関しても従来のオリジナルフックは、これまで以上のウェイトを搭載するサイズが小さく、少々バランスが悪い。

また、これまでのエグ弾タイプレベル専用フックは、Lアクション+4ポンドフロロカーボンライン程度のスピニングタックルでもフッキングが決まり、PEラインを装着したパワーフィネスタックルに負けないパワーを意識したフック軸線設定でしたが、通常のMHクラスのベイトタックルでの使用を視野に入れた場合は、対カバーでのフルパワーフッキングなどを考えるとやや頼りない。

そこで、追加サイズ専用のオリジナルフックの開発の必要が出てくる訳ですが、実は特注フックの製作は発注単位の大きさなどメーカーにとって大きなリスクが付いてくるわけで…。

といった具合に、たかが追加ウェイトと言っても一筋縄でいかない場合もあるのです。

正直、ベースをしっかり作り込んであるエグ弾タイプレベルの場合、単なるウェイトアップでもそれなりの作品に仕上がるでしょうが、それに満足しないのがレイドジャパンの開発魂。100%妥協の無いアイテムに仕上げていきます。

追加ウェイトのキックオフはスタートし、現在様々なフィールドやシチュエーションでのテストを行っていますので、完成を楽しみにしておいてくださいね。

 

レイドジャパン(RAID JAPAN)

2011年設立、岡山県を拠点とするタックルメーカー。 ロッド「グラディエーター」シリーズをはじめ、各種バスルアーを輩出。 代表はカリスマアングラーとして知られる金森隆志氏。 「常に釣り人であれ。」という観念のもと、岸釣りのレベルとステイタスを押し上げるべく、現場主体で日々開発・研究を重ねている。
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