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【まもなく登場の豆アジ専用ジグヘッド】サーティフォーの新作アイテム!「小豆ちゃん」の開発過程を家邊克己が詳しく解説!

連載:家邊克己の「週刊!アジングマニアックス」
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今回は、まもなく一般発売される「小豆ちゃん」について少し解説していこうと思います。

家邊克己 Yabe Katsumi プロフィール

サーティフォーCEO、製品開発責任者。全国津々浦々、アジが釣れると聞けば、ドコへでも足を運び、実際に釣って、アジングの楽しさを広く世に伝える、まさに「アジングの伝道師」というべき人物。かなり頻繁に全国各地で参加費無料のアジングセミナーも開催中! 釣具メーカー「34(サーティフォー)※社名は[みんな幸せに!]に由来」を立ちあげ、自身のノウハウを詰めに詰め込んだ製品開発に没頭中。京都府出身、福岡県在住、1958年9月生まれ。

 

小豆(こまめ)ちゃん

2020年6月登場

 

ラインナップ 本体価格
0.4g / 0.6g / 0.8g / 1.0g 400円(税抜)

サーティフォー公式「小豆(こまめ)ちゃん」詳細ページはこちら

 

最初の豆アジ専用ジグヘッド「ザ・豆」を開発した理由

豆アジを釣ることの面白さを皆さんにも知ってもらいたいと思い、「ザ・豆」をだいぶ前に作りましたが、豆アジング大会などが開催されるようになり、段々豆アジングが関西を中心に浸透してきました。

豆を釣るということに抵抗を持っておられる地域の方も居られるかも知れませんが、良い型のアジがいるのにワザワザ豆を釣るということではなく、豆アジしか居ない中でアジングを楽しもうと思うと、豆アジを対象としたアジングがあってもイイのではないかと思い、当時「ザ・豆」を作りました。

 

ザ・豆

ラインナップ 数量 本体価格
0.3g / 0.5g / 0.7g / 0.9g / 1.1g / 1.3g 5個入 400円

サーティフォー公式「ザ豆」詳細ページはこちら

 

豆アジングに連れていき、その面白さにハマった方も多くおられ、アタリがあるのに掛けることができないもどかしさに悶々としながら、あーでもないこーでもないと考え、試行錯誤をされる方も増えて来ました。

元々「ザ・豆」を作った時は、食い渋って口を開かないアジに対しても使える様にと少し色気を出し、極豆まで踏み込んでいませんでした。

 

ザ・豆でも掛からないアジが居たことで「小豆ちゃん」を開発

対象としては15cm位までを考えていましたが、関西のスタッフのマエヤンと北陸のタイキ君から極豆用のジグヘッドが欲しいという話が最初に来たのは3年前でした。

前川 丈二(Joji Maekawa) プロフィール

前川 丈二(まえかわじょうじ)20年前まではシーバスフィッシングをメインにしていたが、その頃にワームでアジが釣れることを知ったことがきっかけで、シーバスフィッシングの合間にアジングに興味を持ち始めた。最近ではメバルのプラッキングにも熱中しているが、やはりアジングがメインで日々釣りを楽しんでいるアングラーである。

山根 大輝(Taiki Yamane) プロフィール

山根大輝(やまねたいき)小学生の頃に父親と一緒にチヌの前打ちに行ったことにより釣りにはまり、バス釣りにも夢中な時期もあったが、やはり食べれる魚を釣りたいことで海に通うようになった。 社会人になり、忙しくて釣りに行けない時期もあったが、結婚後に仕事が変わり、職場でエギングに誘われたのがきっかけで釣りを再開することになった。 アジングとの出会いは、ホームである北陸地方は、冬になるとイカが居ないので何か他の物を釣ろうと始めたのがアジングだった。 その頃にはアジングをしている人はほとんど居らず、独学で学んでいる際に34(サーティフォー)に出会い更にアジングに夢中になり、現在に至る。

 

 

当時は豆アジ専用ジグヘッドの必要性をそれほど感じていませんでしたので、少し考えると言い、1年放置していました(笑)。

1年後また2人が揃って言ってきました。(忘れてなかったんや(笑))最近豆アジを釣るのに「ザ・豆」で色々やるが、どうしても掛けることができないアジが居て、どうしてもこのアジを掛けたい!

その為にそれを狙う専用のジグヘッドを作りたいと2人は大真面目でしたので、これは少し真剣考えないといけないなと思いました。

絶対に採算が合わない事は分かっていましたが、アジング専門メーカーとして極豆からギガアジまで全てを釣れる道具は作る必要があるのではないだろうか? 思いましたので最終的に2人にOKを出すことに。

小豆ちゃんのプロト段階

 

製品化が決定してテストを繰り返す

2人は相当嬉しかったのか、それから熱〜い話が毎日毎日届き、先ずはフックのテストからしないといけないので「ザ・豆」と同じ線径の鋼線を用意して彼らに曲げさせました。

勿論僕も曲げて焼いてもらい、テストを始めたのが2年前の夏でした。

通常のフック形状では面白くないので、色々な変な形を曲げてテストするのですが、掛けることはできても途中でバレてしまいます。

その理由が全く分からず、しばらく試行錯誤が続き、段々秋が深まって豆アジがいなくなってきました。

2人は夜な夜な豆アジがいる場所を探し回ってテストを繰り返してましたがどうしても形が決まりません。

で、年が明けると流石に豆アジは姿を消し、春までテストはお預けになりました。

 

バレる原因が判明

その間同時にこれはロッドの問題もあるのではという話になり、豆アジ専用ロッドも一緒に開発していました。

今日は、「小豆ちゃん」の話なのでロッドの事はまた今度にします。

そして豆が釣れない時期は豆メバルでテストをし、段々フックの線径の問題ではないかという1つの答えが見えてきました。

そこで線径を0.05mm太くした鋼材を用意し、曲げをして春を待ちました。

 

フック形状に悩む

そして昨年の春からは、再び豆探しで彼らはテストを繰り返しながら、段々形が絞られてきましまが、その形は僕が気に入りませんでした。

テストをすればするほどクローズドゲイブの昔ながらの形になっていくのです。

そのようになる理由は分かっていましたが、やはり形状的にはもっと変わった形があるのではないかと色々試しましたがどうしても上手くいきません。

今までのサーティフォーが作ってきたオープンゲイブのフック形状は、アジのアタリを分析した結果、オープンゲイブの方がアタリが増えるということで、そのようにしました。

 

ですが、豆アジの場合は常に活性が高くオープンゲイブにしてアタリを増やす必要がなく、オープンゲイブにする事によって色々な所にフッキングしてしまうので身切れでバレが多発してしまいます。

また、線径が細いと余計裂けやすくなるので、太い線径で刺さり易さより裂け難さを選択しないと、極豆には対応できないことも分かりました。

 

ヘッド形状はスローフォールさせるため底面をフラットに

そしてヘッド形状ですが豆は表層にも多く居て、表層キープは難しいので形状をできるだけスローフォールさせれるようにと考え、底面をフラットにして潮受け抵抗を増やそうと思いつきました。

これは「グリッターヘッド」からヒントをもらったのですが、「グリッターヘッド」もかなりスローフォールですが、豆の小さな口に収まり、なおかつフックが小さいので1gまでのラインナップにバランスを崩さない形状にしないといけなかったので、かなりややこしく相当悩みました。

 

グリッターヘッド

サーティフォー公式「グリッターヘッド」詳細ページはこちら

 

形状において望んでいたことは、スローフォールと全体の潮受け抵抗を増やし、存在感を際立たせることで、しかも小さくまとめると言うかなり矛盾した事を要求されていました。

どうしたものかと思い悩み、事務所の中をウロウロしていたらパソコンに向かう事務員さんが持っていた、マウスに目が止まり、底はフラットやなぁと思っていた時に、そうや! この形状ならいけるのでは無いか! と思いついて早速テスト品を作ってみました。

 

それで実際に海に持っていき、スローフォールを確認しロッドを介してのがん玉とのテスト品との抵抗の差も確認でき、これで行こうとなりました。

思いつくまで中々苦労するのに、思い付いたら後はホントに簡単。いつもの事なのですが人間の思いつきにはいつもビックリします。

これでネーミングもマウスヘッドと決まりました。2年バッチリテストしてますので極豆用ジグヘッド「小豆ちゃん」を、ぜひよろしくお願いいたします。

 

「小豆ちゃん」紹介記事はこちら

【10cmアンダーの極小豆アジ専用設計】サーティフォーの新作ジグヘッド!「小豆(こまめ)ちゃん」に注目!

 

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