今江克隆のルアーニュースクラブR 第1002回「水面系新戦略と優れたi字系の条件」の巻
バス釣り歴45年目の初体験!?
コロナ自粛のおかげで今年のスポーニング情報がほとんど分からないままに、アフタースポーニング真っ盛りに突入した今日この頃。
コロナ禍の影響でのロープレッシャーなのか、はたまた今年の暖冬の影響なのか、ローカルアングラーからの情報では今年のスポーニングは例年よりかなり早かったとの話が多く聞かれる。
なんせバスフィッシングを初めて45年以上、自分自身、「スポーニングベッド」、いわゆるネストを一度も見ていない年は本当に生まれて初めての経験である。まぁ、それはそれでバスにとっては幸いな年だったかもしれない…。
6月のデカバスの狙い方は?
さて、すでにアフタースポーンに突入した6月のバスフィールドでは、お約束の「水面ウキウキ第2弾シーズン」に突入している。
第一弾シーズンの暖を求めて水面付近に浮く3月のプリスポーンムキムキなウキウキ君に対し、6月のウキウキ君は基本、産卵お疲れモードのボーゼン自失系ウキウキ君がほとんど。暖を求めているのではなく、疲れて深く潜れないうえ、とにかくエサを喰わないと死んでしまいそうなほど1年で一番お疲れな時期だ。
故にこの時期、水面付近攻略が鉄則になるのだが、基本的に50cmを越える大型バスほど回復が早く、同時に回復するために「喰いやすくて一本満足」なデカくてトロいエサを求める傾向が強い。しかし、逆にスポーン順が遅い40〜50cm前後はまだお疲れ真っ最中で、「体力をできる限り使わずにチビチビ喰える小さなエサ」を好む傾向が強い。
前者が水面近くで活躍する「ウェイク系ビッグベイト」や「ビッグクローラーベイト」、「ビッグバド系」で、後者の代表がエビやフライを模した「三原虫」、「i字系」、「水面ピクピク」、「ポッパー」と言ったところだろう。
ここで気をつけたいのは、まだ回復が完全でない今の時期は、「ペンシルベイト」や「バズベイト」のように広範囲サーチ型のスピード感のある巻きモノにはまだ反応が悪いこと。
ただ、逆にいち早く回復した季節の走りの超大型(55cm以上のラージマウス系やセカンドプリのフロリダ系)を狙って仕留めるには、高速ビッグペンシルや高速ポッパー、大型バズベイトでボーズ上等勝負をすれば、来れば55cm以上が高確率だと言うことも覚えておこう。
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