【テンションを緩めると魚が暴れなくなる?】アジングで大型の外道が掛かった時のやり取り方法について家邊克己が詳しく解説!
アジングをしていると、アジだけに限らず色々な魚が釣れてくれます。そこで、今回はアジングの外道について語りたいなと思います。
家邊克己 Yabe Katsumi プロフィール
今までの最大サイズの外道は85cmのヒラスズキ
僕が今まで釣ったなかで最も大きかった外道は、ヒラスズキの85cmです。これは愛媛県で釣ったものですが、面白いことにヒラスズキを釣った時のワームが「Jr.」のだいだいというカラーだったのです。
全長 | 1Pac入数 | 販売価格 |
1.3in | 8個 | 450円(税抜) |
サーティフォー公式「Jr.」詳細ページこちら
何故かスズキ(シーバス)類は小さなワームに反応してくることが多く「Jr.」や「オクトパス」を使っている時によく釣れます。
全長 | 1Pac入数 | 本体価格 |
1.8in. | 8個 | 450円(税抜) |
サーティフォー公式「オクトパス」詳細ページこちら
愛媛の場合、水色が綺麗なのでシーバスが泳いでいるのがよく見え、サイトで釣ることができます。しかもヒラが多いので食べても美味しく、お土産に最高で釣っても面白い魚です。60cmくらいまでは取り込むのもそれほど難しくありませんが、70cmを超えるとかなり難易度が増してスリルさを味わえます。
また、そのサイズから上になると表層でエラ洗いも余りしなくなります。やってくれると弱るのが早くて楽なのですが、大きなサイズになればなるほど最後まで浮かずボトム付近を泳ぎ回ります。
しかも大きいのでアジングロッドで浮かせることは簡単でなく、根ずれでバラすことも多いし大きなヒラはタックルが華奢なので釣られていることに気が付いていない場合もあります(笑)。
ヒラスズキで悔しい経験が…。
以前愛媛沖に浮かぶ日振島で1mクラスのヒラが食ってきた時は、本当に悔しい思いをしました。
アジを狙っていたのでいつものように「ピンキー」の0.2号で釣っていたのですが、小さなアタリがあってアジだろうといつものようにアワセるとその瞬間に物凄い勢いで走られ一瞬でラインブレイク!
lineup | 1Pac入数 | 本体価格 |
0.2号 / 0.25号 / 0.3号 / 0.4号 / 0.6号 | 1個 | 1,500円(税抜) |
サーティフォー公式「ピンキー」詳細ページはこちら
何!何?何!と一瞬のことでなにが喰ってきたのかさえ分からず、まぁ仕方ないとリーダーとジグヘッドを結び直し、もう食わないだろうと改めてキャストすると、また来た! 同じく瞬殺ラインブレイクでした(T . T)。
これはアカンと思ってラインを「ピンキー」の0.4号にして再度今度はヒラを狙って投入したら何とまた食ってきました!
しかし今度はラインが太いので一瞬で切られることはなく沖まで一気に走り、止まってくれたのでロッドで溜めて弱らせていたら苦しくなったのか再度走り出しました。
そしてまた止まるを繰り返していると、沖で少し弱ってきたので何とか取り込めそうだと手応えを感じながら暫くやり取りをしていたところ、その堤防の左手側に島があってその岸側周辺には藻が群生している藻場があり、そろそろ手前の方に寄せて来ようかと思った瞬間そこへ入られてラインブレイク!
一瞬のことだったので、何も対処できなくてちょっと放心状態になりましたが、気を取り直してラインを20mくらいカットしてリーダーを結び直し、ジグヘッドを付けた時には大分落ち着いていたので再度投入。
表層で食ってくることは分かっていたので、カウント5でL字で引いてやると2回目の時にコンッ! いったい今日はどうなっているのか!
兎に角、今度は絶対に取るつもりで藻場の方には行かせないようにと、堤防根本の方に移動し岸側からやり取りします。
魚は引っ張られる方向と反対に行くので、藻場に入るのを防ごうと考えてのことで案の定うまい具合に沖に出てくれました。沖はドン深なのでいくら時間を掛けても大丈夫と数度の走りを交わしながら暫くやっていると、大分弱ってきてユックリと堤防まで寄せて浮かせると大きな銀色の魚体を横にしながら浮いてきました!
遂にやったった! しかしタモもないのでどうやって取り込むかを考え、堤防付け根の階段まで持っていかないと仕方がないので、そっちの方向にロッドを引っ張ると、突然気絶から目覚めたように急にまた左側の藻場に走り出してしまい又巻かれた(T . T)。
そしてラインブレイク! もう完全に真っ白になってしまいました。一瞬の油断が招いた結果でした。この魚とのやり取りだけで20分以上かけていたのでもう気力がなくなり、しばらく立ち上がれませんでした。
その後はもう釣りをする気力もなくなり、宿に戻りましたが思い返す度に惜しい記憶が思い浮かびます。魚をバラしてもあまり悔やまないのですが、この魚だけは本当に取りたかった。
大型の根魚とのやり取り方法
さらに最近よく釣れる様になったのが、アコウ(キジハタ)やオオモンハタなどのロックフィッシュ系ですね。これは「グリッターヘッド」を使うことも原因なのですがよく釣れます。
サーティフォー公式「グリッターヘッド」詳細ページはこちら
あくまで根魚ですから、食ってアワセると根に戻ろうとすごい力で走る印象ですが、魚は痛覚がないので引っ張られる方向に対して違和感だけで反対方向に逃げようとしているため、自分の引っ張る力が返ってきているようなものなのです。
ですから引っ張られる違和感で逃げているため、1回フッキングさせたらロッドを倒してラインを完全に緩めてやったら引っ張られることがなくなってそこで止まります。逃げても30cmです。
昔磯グレ釣りをやっていた時にもよく言われました。急にテンションを抜くことによって魚は止まると。事実そうやって細いラインでやり取りをして取りこんだものです。
最近の磯釣りはラインの進化によって強度が上がったので、どちらかというとラインを出さないでロッドで溜めて弱らせる方向になっていますが、昔はそのようにやっていました。
そのようにすればメバルなども同じで「ピンキー」の0.2号などでアジングをしている時に、急に尺メバルなどが食ってくることがあります。
まともにやり取りすると、そのサイズのメバルだと間違いなくラインブレイクになるので、その時もラインのテンションを抜いてフリーにして止めてから、やり取りを再開して途中でまた走り出したらテンションを抜き動きを止めるということの繰り返しで寄せてきます。
このようにやれば極細ラインでも大きな魚に対応できますが、このやり方はアジのような青物には通用しません。ロックフィッシュ系の魚には全て効きますので、掛かった時に試してみてください。
他にも色々釣れて、タイ、カマス、ブリの仲間、などなどワームで釣れる外道というか、嬉しい外道が結構多く、本当にワームは何でも釣れる。
海外でも様々な外道が
海外でもいろいろな外道が釣れます。
一応アジを狙っているのでアジ類を外して例を挙げてみると、僕が釣ったわけではありませんが、仲間が釣ったコバンザメはワームに食ってきた珍魚と言えると思います。
その他に海にいるキャットフィッシュ、ダツも1m超えの半端なくデカいのが釣れました。何も釣れない釣りは楽しくありませんので、外道でも釣れれば楽しく、それが美味しい魚だと余計に嬉しく思える瞬間であります。
そしてアジングタックルで釣れる魚の種類の多彩さには本当にビックリで、魚はどんだけワームが好きなのかと思ってしまいます(笑)。
僕は繊細なアジングタックルだからこそ、外道の大物も釣り上げることができると思います。これからもっともっとアジングタックルが進化し、釣り人が増えていけばもっと色々な魚が対象魚にもなるし、もっと楽しい外道も釣れるようになるでしょう。
アジングタックルは最高です。
WEB連載 家邊克己の「週刊!アジングマニアックス」は毎週 日曜日 配信!
過去の記事もぜひチェック!
過去の連載記事はこちらから、チェックしてみて下さい