各メーカーから多数のバスワームが発売されています。バスがより釣れるものを研究、開発してくれているから我々もバスフィッシングを楽しめていますよね。
そんなワームの商品パッケージなどによく記載してある、フォーミュラやフレーバーなどのコトバ。
ブラックバスはにおいにも反応するといわれており、実際の釣りでその効果を感じた方も多いのではないでしょうか?
ブルーギルやエビ、またはニンニクなど様々なにおい系のワームなどが多数世にある中、今回はバスの嗅覚についてお話ししたいと思います。
魚は犬よりも優れた嗅覚?
魚に嗅覚があるのはご存じの方も多いかと思いますが、実際はどのぐらい優れているかまでは分かりませんよね?
ちなみに魚の種別によってさまざまですが、魚は犬と同等以上、ヒトと比較すれば1000倍以上の嗅覚を有している実験結果も過去の研究で明らかになっています。
サメは広い海の中でも一滴の血液で2km先の獲物を探し当てたり、川から海へ下ったサケやアユは育った川のにおいを覚えているなど、においにまつわる魚の話は多く聞かれます。
ちなみに嗅覚が優れた魚種を代表すると、サメやエイなどの板鰓類(ばんさいるい)、ウナギ目魚類、 深海性魚類、サケ科魚類 などが挙げられます。
魚の嗅覚で感じているのはアミノ酸であり、ブラックバスも同様にアミノ酸のにおいを好むといわれています。
ブラックバスの嗅覚は鈍感?
魚類の嗅覚が優れているということをお伝えしましたが、ブラックバスは魚類のなかではやや鈍感な分類に含まれます。
もちろん、鈍感といってもヒトよりははるかに上であることは間違いありません。
ここで気になるのが、バスが好きなにおい=エサと認識するのか?さらに比較するなら視覚と嗅覚、どちらでエサと認識しているという点です。
この答えはずばり、視覚での認識です。無機質なルアーに反応することから、エサを捉える優先度では嗅覚より視覚であることが分かります。
では、においではエサに反応しないのか、といえば答えはNOです。
例えば、陽が落ちた夕方や日の光が入らないストラクチャーの影など、視界が利かない暗闇ではバスはにおいを頼りにエサと判断します。
嗅覚がもたらす釣果の変化
バスには4つの鼻孔があり、それぞれで水中のにおいなどを感知しているといわれています。
ちなみにバスの鼻孔のなかにはにおいを感知する襞(ひだ)があり、底の表面積が増えることでより敏感になっていきます。
この襞は成長とともに増えるため、バスは大きく成長するほどにおいに敏感になるとの研究も報告されています。
前述した通り、バスの捕食においては基本的に視覚による判断ですが、嗅覚の効果も釣果に影響されます。
例えば、一度視覚で捕食対象と認識するも、警戒心から即座の行動を行わず、様子を見てから嗅覚で再び捕食対象と判断するなど、その影響は間違いなくあると言えるでしょう。
デカバス狙いに、釣果で悩むときに、バスに口を使わせるあと一歩に、フォーミュラ系のアイテムを投入してみてはいかがですか?