ひとくちにアジといっても実は様々な種類のアジがいたりします。
そこでここでは、日々、全国各地でアジングの日々を送り、様々な種類のアジを釣っているサーティフォーの家邊克己さんにアジの種類、特にアジングでよく釣れるマアジの種類を中心に解説していただきました!
以下、家邊さんの解説をどうぞ!
本文・出典:激釣!アジングシーズン8
様々な種類のアジを釣っているサーティフォーの家邊克己がアジの種類について解説
いろんな場所でいろんなアジンガーの方とお話をする機会があるのですが、必ずといっていいほど話題にのぼるネタなのが、アジの種類について。
土地柄特有の習性を持ったアジがいたり、明らかに見ためから違うアジがいたりするので、アジの種類が気になるのは当然のことだと思います。
そこでここではアジの種類についてお話ししたいと思います。
ちなみにアジングの対象になるアジは基本的にマアジ、メアジ、マルアジだと思います。今回は、より一般的なマアジの種類について分類法や特長などを説明。さらに最近、太平洋側で増えているメアジについても解説させていただきます。
【解説=家邊克己】
マアジの中で代表的なのが回遊性の高いセグロ! 外見的には全体的にスマートで背中の部分が黒くアゴのラインが少しシャクレ気味になって
マアジの中で代表的なモノにセグロがあります。このセグロは、全国的に分布しており回遊性が強く、外洋から夕方入ってきて朝方でて行くというような感じで動いています。
外見的には全体的にスマートで背中の部分が黒くアゴのラインが少しシャクレ気味になっております。
基本ボトムに定位し活性が低くなると中層に浮いてきます。このセグロが中層にいる時は、釣るのはけっこう難しくなります。
このことを知らないと普段ボトムフォールで簡単に釣れることが多い場所で、ボトムでまったく釣れない時に「今日はアジがいない」と思い、スルーしてしまうことになるので注意してください!
セグロも細かく分けると2種類いる! 通常のセグロとノドの奥が黒いノドクロがいる
さて、このセグロにも細かく分けると2種類あるようでノドの奥が黒いノドクロと通常のタイプに分類されます。ちなみに40㌢を超えるセグロは、ほとんどがノドグロタイプです。
居付きのマアジがキアジ(ヒラアジ)! 丸っこく、脂が乗ると全体的に黄色っぽくなる。基本、港内にいる。通常は中層にいて、活性が低くなるとボトム付近に付くようになる
続いて居付きのマアジについてですが、いわゆるアジンガーの間で通常キアジとかヒラアジと呼ばれている種類のアジです。
これはその海域或は港内に常にいて日が暮れると外灯周りに寄ってくるタイプのアジで、全体が丸く色も白っぽいのが特長です。
そして肥えて脂が乗ってくると全体に黄色っぽくなるのでキアジと呼ばれているのです。
このキアジやヒラアジと呼ばれるマアジは、基本的には中層にいて活性が低くなるとボトムに付くようになります。
けっこうレンジ移動することもあって、非常にシビアなアジです。
日本全国でいうと、このタイプのアジを相手にしているアジンガーがかなり多いと思うので、この中層からボトムという感じの話は、何となく分かる方が多いかもしれません。
沖にいあるタイプの青アジ! 背中が青ネズミ色をしているのが特徴
さて続いて沖にいるタイプの青アジ(※マルアジではなくヒラアジの青アジ系)。
このアジは背中が青ネズミ色になるので我々の間では青アジと読んでおりますが、体型的には、セグロと居付きの間ぐらいのような感じで船釣りなどでよく釣れたりします。
けっこう吐きだしが早く、レンジもバラバラで動きも速く群れで入ってきた時には縦横無尽食い、でていくという感じです
大別してこの3種類が陸から釣れる平アジの代表的なアジだと思われます。
実はまだまだ、いろんなタイプのアジがいるので、その話はまたの機会にお話しさせていただきます!
地球温暖化のせいか? 最近。本州の太平洋岸がよく釣れるようになってきた「メアジ」
特長は目玉が異常に大きく、エラをめくった時に小さな突起が見られる
マアジではないのですが、最近地球温暖化のせいか? 本州の太平洋岸でよく釣れるようになってきた、メアジも紹介しておきます。
メアジの特長は全体的に平べったくゼイゴが少なく目玉が異常に大きく、エラをめくった時に小さな突起が見られること。
釣り上げた時には腹から背中に掛けて帯状の黄色い筋があります。
この魚は、大体南方系で鹿児島から屋久島、種子島、奄美から沖縄と南の離島に多く生息し、身は赤くどちらかというとロウニンアジ系かなと思えますが身は大変美味しくアジとは別物のようです。
レンジ的には中層しかおらず、それもかなり狭い範囲にいて引きは強くマアジと比べても1.5倍ぐらいは違います。
エラをめくった時に小さな突起が見られるのもメアジの特長