「一番釣れるルアーってなに?」
バスアングラーなら誰もが考えたことがあり、釣友と一度はしたことのある話題ではないでしょうか。
使うシチュエーションや場所、その人の経験値や持論によっても答えはそれぞれで…。大いに盛り上がりますよね。
そんな中、この手の話題で必ず候補に挙がってくる一つが、ゲーリーヤマモトのヤマセンコーではないでしょうか。
もはや反則級の釣れ方をしてしまう超有名ワーム。一見するとただの棒状のワーム、しかしなぜか釣れるヤマセンコー。今回はそんなヤマセンコーが釣れる理由についてのお話です。
ヤマセンコーで釣れなきゃ、そこにバスはいない
ヤマセンコーといえばジグヘッドワッキーやノーシンカーネコリグ、テキサスリグなどいろいろなセッティングがあるかと思います。
そのなかでも一際多くの釣果を上げているのがオフセットフックのノーシンカーかと思います。
過去の記事でヤマセンコーの水中アクションも紹介しています。
オフセットノーシンカーでのキャストからの放置、一見ルアーフィッシングとはかけ離れがちな一連の釣法ですが、これがまた驚くほど釣れます。
なぜ、棒状のワームであるヤマセンコーがアクションもしないまま釣れてしまうのか、筆者もルアーフィッシングを始めたころはこの理由がわからず、不思議でした。
その答えはフォールにあったのです。キャストして、着水からのフリーフォール、この時点で周囲にいたバスはヤマセンコーに気づいているのです。あとはフォール中にバイトするか、底で放置されて警戒心が薄れたタイミングで食べるのどちらか。
このフォールにヤマセンコーの釣れる秘密が隠されていたのです。
似せてもマネできない、ヤマセンコーの最大の武器はマテリアル
出典:ゲーリーヤマモト
ではなぜ、ヤマセンコーのフォールはバスに効くのでしょうか?
2009年にゲーリーさん、河辺さん、深江さんが対談でこのことについて語っていました。落ちる姿勢や独自のマテリアルで作り出したボディでの沈下速度、これがすべて合わさることでバスを誘うとのことでした。
つまり、着水からのフォールの時点でそこのポイントのバスは気づき、フォール中でバイトする、そこでバイトしなくてもずっと底でヤマセンコーの様子を見ていて、警戒心が薄くなったところでバイトする。これこそがヤマセンコーの釣れる流れだったのです。
マテリアルに塩を使うことでも知られるヤマセンコーですが、この独自の重量感が絶妙にバスを誘うフォールを作り出します。
ヤマセンコーが一躍有名になったとき、形状は似たワームが多く登場しましたが、ヤマセンコーがその波にのまれることはありませんでした。むしろそれどころかヤマセンコーの価値が一際、輝いたともいえるでしょう。
唯一無二、マネできないヤマセンコーの力なのです。