新作スイミングジグとその使い分け
また、ラグゼから新作スイミングジグ「スイミングショットNEO」も登場する。
まずはブツをご覧いただきたい。
上の写真が新作スイミングジグ「スイミングショットNEO」。
これは元祖とんがり系スイミングジグであるラグゼの「スイミングショット」がベースとなっている。
そのスリ抜け性能で今も色あせないスイミングジグのひとつだと思うが、「スイミングショットNEO」はスリ抜け性能を踏襲しつつ、より水をつかむ、簡単にいうとレンジキープがしやすい、どこにルアーがあるか分かりやすい形状へと進化している。
元々面があった部分にくぼみを作ることで、誰もがルアーの存在感を得られる仕様になっているのだ。
何をしているか分からない、いわゆるノー感じになることもあるスイミングジグのデメリットを解消したかたちだ。
また、そのレンジキープ力を強固にするため、スイミングショットと比較すると若干フック側に重心をふっている。
そして、スイミングジグの用途が広がったことに対応すべく、スイミングショットでは3本だったガードが9本に。用途に応じてアングラーがカットして使用できるようになった。
春から徐々に初夏へと季節が進行し、水がクリアになっていくと非常に有効になるスイミングジグ。具体的なアクションとしては、これまでのスイミングショットと同様でOKとのこと。
ウイードエッジに沿ってロングキャストしボトムまで沈め(季節に夏っぽさを感じるとフォールバイトも多くなるので注意)、着底後は即余分なラインを巻き取り1度ショートにシャクる。
すぐさまリーリングを開始しウイードに当てるようにし、当たれば素早くリールを3、4回転させてリアクションバイトを誘発させる。スリ抜け性能に優れるスイミングショットの十八番ともいえるが、これにレンジキープ力が加わるのだから頼もしいばかり。
ロッド:ラグゼイフリートB70H-RF
リール:バンタムMGL 6.2
※匠ベアリング・メイン本多式、ハンドル自転式
ライン:アディクトフロロ16lb
ルアー:スイミングショットNEO
トレーラー:スイングインパクト、バンブルシャッド、フルスイングなど
さて、前半ではディープクランクを後半ではスイミングジグについて礒村さんに話を伺った。
最後にその2つを使うべきシチュエーションについて尋ねてみた。
「ディープクランクとスイミングジグは、もしかしたらとっつきにくいかもしれませんが、そこまで難しく考える必要はありません」
そう話す磯村さん。どちらも実は一年を通してもっと出番があってよいルアーだという。シンプルに、水がクリアならスイミングジグ、濁っていればディープクランクというベースを念頭においてほしいという。
その条件の中、狙うのが3.5mより深いならばディープクランクが選択肢。まずはシンプルに濁りをキーにセレクトするとよいだろう。