【伊東由樹のメガトレンド最前線!】2020年生まれ変わるNEWデストロイヤーの全貌を直撃インタビュー【第一回】
稀代の鬼斬り師、リアルアングラー:伊東由樹としての、現代のバスフィッシングへのアンチテーゼ、とメガバス社から伺っております。
私のなかでは、今日完成した設計図は、完成した時点で既に過去の産物です。
デストロイヤーも‘96年にデビューしてから、様々なバスロッドに影響を与えてきたのは業界のエンジニアにとっては周知の事実で、近代バスフィッシングの方向性についても、バスタックルのマーケティング上の道標としても一時期、主体的な立場を担ってきた歴史もあります。
海外にもユーザーは広がり、「DESTROYER」は現在、米国や欧州などの海外マーケットで最も有名な日本のバスロッドの名前のひとつかもしれません。
これまで築き上げた周知のデストロイヤーのイメージを刷新することはリスクもありますが、プロジェクト「LAIHA」によってメガバスとアイティオーが、バスロッドに革命を起こす革新的な新技術を得た以上、これまでの破壊者を破壊する、「新・破壊王」が誕生するステージが出来上がってしまった。
最近の日本のバスフィッシングやバスタックルから匠の感性や深い味わいをもたらすダイナミズムが失われつつあって、個人的に刺さらない状態になってきたところに、未来を切り拓く、とんでもない製法や概念、新たなインターフェイスがLAIHAの実験室から続々と誕生した。
創造主として、私自身がアングラーである以上、それをおとなしく封印させておくわけにはいかない。一刻も早くフィールドでパフォーマンスを開花させ、いままでの釣りは何だったのだろう?と思えるような至極のバスフィッシングを楽しみたい。‘86年のARMSや、’96年の初代オリジナルデストロイヤーの時と同じように。そんな激しい衝動に駆られています(笑)。
ひとことでいえば、「直感性能」です。
「ダイレクタビリティ」とか「リニアリティ」ですね。アングラーと魚、アングラーとルアーなど、これらの関係性について、直接つながっている至極の連動感覚です。
すべてが直感的でアングラーの神経が通う繊細なカラダの延長線、となることを徹底して開発してきました。日米の緻密なテストとB.A.S.Sエリートシリーズ戦の過酷な舞台で共に医学的な見地からの検証も行い、真のマン・タックルインターフェイスについて追求してきました。妥協なく、です。
人とルアー、人と魚の動きに連動性が感じられず「ディレイ」を生みだしていた長すぎる棒、重量感を感じさせ物理的にも必要のない存在感、曖昧さを生じさせていたフィルター感、などを生み出していたこれまでの「日本のバスロッド」感をすべて消していることです。
競技で勝利するための指向性を軸としたコンペティティブなバスフィッシングスポーツのエルゴノミクスについて、世界で最も突き詰められ導入がされた最初のロッドといえるでしょう。
5―DIMENSIONグラファイトシステムの略称で、「5D」・・・つまり、5面のパネルを融合させてブランクスを製造する新工法です。
これまでのカーボンシートをぐるぐる巻き重ねていく多重のロール・レイヤードから、ロッドの特質や性能を生み出すために要素分解された5つのパフォーマンスパネルを組み合わせて、パズルのようにパネリングして溶着。それをブランクスシャフトの構造体とする製法です。
これまでのレイヤードシステムと比べて、性能上必要のない余計な重複レイヤーが無い分、軽量でムダがなく、最初から贅肉がつかない、求められる性能に対して最小限必要な筋肉とじん帯、骨格などで構成されるアスリートな構造体を生み出すことができます。
プロジェクト「LAIHA」では、凝りに凝った7Dパネリング工法を生み出しましたが、デストロイヤーのプロジェクトチームは、そこからさらに簡易的で量産に適した合理的な5D製法を生み出し、ブランニューデストロイヤーの製法として新たに導入しています。
BRAND NEW DESTROYER スペシャルコンテンツ
https://www.megabass.co.jp/site/brandnew_destroyer
出典:YouTubeチャンネル「Megabass Channel」