今江克隆のルアーニュースクラブR 第995回「フカボリ!リップ付きビッグベイトの新たな可能性」の巻
新型コロナウイルスの影響で試合も無くなり、引きこもりド暇な生活が続く春だが、今年の春は水の中のバスにとって見ればまさに天国。今年はスポーン大成功でバスも元気に増えてくれる「バス保護の年」と前向きに捉え、しばらくは引き篭もりで色々妄想するしかない今日この頃です。
リップ付きとリップ無しの変遷
さて、と言うことで今週は「リップ付きビッグベイトの可能性」について書いてみよう。
近年、ビッグベイトと言えばリップレスのS字系が主流になって久しいが、元を辿ればビッグベイトが流行り始めた当初はアラン・コールの「ACプラグ」が元祖的な存在である。これを元祖に「モンスタージャック」や「ティンバーフラッシュ」によってビッグベイトブームが起こったわけだが、これらはみな「リップ付きビッグベイト」だった。
ただ、初期のビッグベイトブームでは、ビッグベイトの使い方はそれ以前に大流行した表層ノイジー系「ビッグバド」の表層アクションを応用したウェイクベイト的使い方だった。しかしその後、S字系サスペンド釣法が確立されてからはビッグベイトの主流はリップオンベイトではなくなり、リップレスベイトになって久しい。
ところが歴史は繰り返すもので、2019年ごろからリップ付きビッグベイトの威力が水面下で再び見直されている。そしてその使い方はかつての水面ウェイクベイト系という単純なものではなく、かなり高度なローカルテク、サイトテクによって新たな次元に昇華されつつあると言っていいだろう。
リップ付きビッグベイトの新トレンドとは? 次ページで紹介
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