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【レンジを意識することがポイント】シーズン真っ盛り!”のっこみ真鯛”について田中亜衣が徹底解説!

連載:ジャッカルソルト
寄稿:田中 亜衣
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皆さん、こんにちは♪ 田中亜衣です。

”のっこみ真鯛”。

鯛ラバファンなら心踊る言葉ですよね。晩冬から初春にかけて、産卵を意識した真鯛が群をなして大挙して、荒喰いを始めます。

それだけを聞くとボコボコに釣れるイメージですが、えっ、そんなの味わったことない! と、仰る釣り人は意外と多いのかも…。

結論から言うと、のっこみの爆釣というのは存在します!

ただフィールドによってムラがあったり…。理由は真鯛の産卵行動にヒントがあるかも知れません! ということで今回は真鯛の産卵行動について紹介していきます。

田中 亜衣(Ai Tanaka) プロフィール

ジャッカルSALTプロスタッフ。タイラバのエキスパートとして知られるアングラーで、どんな状況にも対応する柔軟なタイラバスタイルを確立している。 物腰の柔らかいトークと雰囲気とは裏腹な、完全な理論派アングラー。 また2021年春から、遊漁船「FxF KIX”(エフバイエフ キックス)」をスタート! キャプテンとして大阪湾南部から和歌山エリアの様々な釣り・スタイルを案内してくれている!

 

のっこみ真鯛の群れは雄と雌に分かれている

「のっこみ真鯛」というのは、産卵前の真鯛が群になって移動することで、普段より密度が高く釣りやすい状況。

では、なぜ群になるのかというと真鯛は岩や海藻に卵を産みつけるのではなく、潮の速い場所で潮に乗せて受精卵を遠くまで流すような産卵です。

真鯛の卵を食べたことある人ならわかると思いますが、卵は鱈子より小さく口に入れると砂のような粒ですよね。潮に乗せて受精卵を散らすということで他魚に卵を食べられるリスクを回避してるのでしょう。

 

毎年この時期に釣っていると感じ取れるのですが、雌雄別の群を形成しています。そのため、この時期に釣っていると同じエリアの同じタイミングで釣れる魚に雌雄の偏りが見られます。

それはおそらく、来るべき産卵の日に向けて、雌雄別行動で危険を回避をしているのかも知れませんね。

 

雌は雄より上層でステージング

実際に釣りをしてて感じ取れることなんですが、雌は雄に比べて群の魚の数が多く、さらに遊泳層はボトムよりかなり上層でステージングしているように思えます。

なのでこの時期、周りで雌が連続ヒットしている時は、いつもより少し上層まで誘ってみると良いかもしれませんね。

 

あと、ちょっととした豆知識なのですが、ヘッドやネクタイ、スカート、チョン掛けワームなどのトレーラーのどこかに「グロー色」をワンポイントで装着した方が、この時期の真鯛には効くような感じがしますので、良かったら1度試してみてくださいね。

冬から春に季節が進み、さらに産卵を迎えてパターンが刻々と変化するこの時期ですが、皆さんも雌雄の釣れ具合や真鯛のレンジを確かめながら「のっこみ感」を意識してみて下さい。

謎だらけの「のっこみ真鯛」に少し近づけるかもしれませんよ。

それでは皆さま良い釣りを!

 

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