今江克隆のルアーニュースクラブR 第992回「春の幻…遠賀川戦のプランを公開」の巻
春のお宝場「差し口・コンタクトスポット」探しのキモ
ちなみに水温が産卵直前の16度前後は、ブリブリに抱卵し特別神経質になるプリメスは釣るのが非常に難しくなる。そしてこの時期の特徴として、スポーンに絡むフラットに対し、バスが差し上がるために使うルート、即ち「コンタクトスポット」が極めて小さなピン中のピンになってくる傾向がある。それこそサイドイメージやハミンバード メガ360イメージングでも見落としてしまう、岩一個、杭一本、カスオダが唯一の「差し口」だったりする。
逆に高性能魚探で見落とすモノほど価値があるといってもいいほど、コンタクトスポットは極めて小さく、ショボく、なかなか発見しずらい特徴がある。
正確には魚探で目星を付けたスポットに、ルアーを入れてそのボトム感触でさらに1m四方程度に絞り込む必要がある。また、そこを通す時の方向、釣り方でも喰う、喰わないがあり、それを見つけられるか否かで雲泥の差が出る時期だ。
ところが、いざそのスポットを見つけると「こんな激ショボい一本の杭(岩)なのに!?」と驚くほど連発でブリブリのメスばかりが魔法のように釣れるのが、この釣りの醍醐味だ。
琵琶湖の場合はナチュラルブレイクのエグレ(角度がキツくなった部分など)に生えたわずかなカナダモの新芽だったりもする。プリスポーンの試合で一番興奮するのがこのテの激ショボに見える激アツスポットを見つけた時だ。
しかし不思議なことにそのスポットをわずかでも外れたり、その周辺にも似た場所があっても、ナゼか「このフラットにこの一ケ所だけ」と言えるほど、ピン中のピンだったりするものである。
難解な「ツワリモード」のプリメスの食わせ方
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