今江克隆のルアーニュースクラブR 第991回「吊るし＆表層の絶対外せないオススメ2大ルアー紹介」の巻

2020年03月25日

表層系の定番ルアーはこちら！

そして2つ目のこの時期定番の表層系ルアーが「ステルススイマー」である。その中でも春の鉄板は表層直下を攻められる「ノーシンカーヘッド」、もしくは「トリプルフックチューン仕様」だ。

ツワリモードに入る前のメスにスイムベイトはすでに絶対鉄板だが、近年のバスはなかなか普通にスイムベイトで表層を引いても様子見チェイスに終わることが多い。ゆえにスイムベイトの威力を活かすコツは「隠れている場所から飛び出してくる待ち伏せスポットをできるだけ長く通すこと」である。

チェイスさせるのではなく、隠れて狙い澄ましている狩り場にルアーを通して反射的に飛びつかせる攻撃型スイムベイトである。典型的なスポットが「ウッドチップ等の浮きゴミエッジ+αの縦スト」である。時にはウッドチップの上をズル引いて、ポケットからポケットをフラフラと泳がせるのも効果がある。

LFKD（ラブフィッシュキングダム）常連トップランカーのフクちゃん、タフ＆メジャーレイク三重県・青蓮寺湖にて「ステルススイマー」で驚愕の2700gを仕留めてました

これは霞ヶ浦の護岸攻めとほとんど同じことで、適度な波が打ち寄せる護岸際スレスレ（と言うよりほぼ護岸の張り出しの裏やエグレ内側）をコスるように巻いてくることでビッグフィッシュを捕獲することができる。

フクちゃんが2700ｇを仕留めたウッドチップ際トレースコース（赤ライン）。理想は黄色ラインをトレースだが、赤い星印にいたデカバスが黄色い星まで飛び出しバイト。初手での「ステルススイマー」カバーキワキワ巻き、二手でウッドチップでのハドル吊るしが効果抜群

この釣り方に最強無比なのが「ステルススイマー」の「ノーシンカーヘッド」、もしくは「ライトウェイト（1g鉄球入り）ヘッド」である。リアルシェイプであり、腹側から一切フックが見えない「ステルススイマー」は、バスが喰ってくる時にはほとんど躊躇がない、いわゆる「ドリンク」状態のことがとても多い。

こちらは関東LFKDトップランカーのトランプさん。霞水系の護岸でも「ステルススイマー」は有効。これがいわゆる「ステルス・ドリンク」

ちなみにフックが完全に見えないがゆえに、フッキングに自信が持てない人、バラシが多いと思う人もいるようだが、その大半はタックルセッティングに問題があることが多い。具体的にはティップ～ベリーが入り過ぎる柔らかめなロッドを使っているとミスが多い。

このサイズでもタックルセッティングが適性なら、完璧にフッキングします。「ステルススイマー」はタックルセッティングがとても重要

自分はステルススイマーの「ライトウェイトヘッド」には「ラピッドガナー」、「グランドコブラ」、「スーパースタリオンGT2RS」などの7ftクラス、ややティップは入るが、限りなくH（ヘビー）に近いラバージグ系ロッドで。またアフター以降に多用する「ヘビーヘッドヘッド」にはガチムチの「ラピッドガナーRSR」一択で使用している。

「ステルススイマー」はスイムベイトロッドよりもむしろ、ラバージグ用ロッドの方が確実に掛けられることを覚えておいてほしい。

最後に、「ノーシンカーヘッド」を「ステルススイマー」で使用する場合、スイム姿勢が不安定な場合はパッケージの取り説虎の巻に記載の「両ビレにネイル挿し」で修正するが、もっと簡単で有効なのは「ネオジム磁石積み増しチューン」である。