プリメス狙いの「吊るし」に超効く!
さて今年の春の訪れは確実に早そうだが、今週はこれからの時期にビッグフィッシュを釣るうえで絶対に外せない2つの表層系を紹介しておこう。
まず一つ目は「春のメス=表層の暖を求めてサーモクライン上に浮く傾向」という大基本から、この時期最も手堅いのが「チョウチン系」、今風で言う「吊るし」である。
この「吊るし」に関しては、以前かなり詳しく解説したので、そちらの記事を参考にしてほしいが、このスポーン前のプリメスに強烈に効く最強ルアーがある。それが「ハドルスイマー」である。
すでに10年前から販売されている定番ワームだが、3〜4月の神経質なプリメスに対し、ハドルテール(リッジテール、ブーツテール系)が最強に効く事実は多くのTOPプロをしても異論はないだろう。
ナゼ効くのか理由は定かではないが、自分が考えるにはこの時期の神経質なメスバスは、ルアーをバスに近づければ近づけるほど警戒する傾向がある。ゆえに逆にバスが遠くから発見でき、なおかつナチュラルで控えめな波動(ルアー)が鍵になることが多い。その意味で、肉厚で質量があり、大きく太い波動を出せるハドルテール系は、バスを遠くから呼べて、なお近づいても弱々しくナチュラルであり、理に適った選択といえるだろう。
そして同時に、スポーンに絡んだバスはベイトの「キラキラ」するロール反射にも非常に敏感になってくる。
アフターになるとその効果はさほどノーマルカラーとも差異がないのだが、スポーン前はかなり有効な気がする。そこで「ハドルスイマー」でも特にフラッシュ効果の高いリアルカラーが、もうはるか昔からこの時期の絶対定番となっているのだ。
「ハドルスイマー」の角ばったサイドにフラット面を持つシェイプが、この反射効果をさらに有効化しているようである。
この波動と視覚の「ダブル呼び出し効果」こそが、ラバージグに代表されている「吊るし」にも抜群の効果を発揮してくれる。
吊るしで使用する時のキモを紹介!