ジグストで…
「ハードベイトじゃないんでしょうね。そもそも、本来、こういうカバーを春に狙うなら、ワームです。テキサスがいいですね。あるいはスイミングタイプのラバージグ。移動する前に投げてみましょうか?」

赤松が開発中のスイミングラバージグのプロトモデル。ヘッド形状やブラシガードの本数をテストしている

テキサスリグもいい。クロー系ワームにセオライズ オフセットワイドギャップヘビー3/0とアバラシンカー5.2g(ラグゼ)をセット
ラバージグのジグストと呼ばれるテクを繰り出す。細かくロッドティップを揺らし、時折、ボトムを取りながら中層でふわふわとラバージグを躍らせるイメージ。

ロッドティップを揺らし、ラバージグを操る。ロッドはアベンジB70H-Rをセレクト
「短い距離でじっくり見せることが可能です。あとは、藻に引っ掛かって外れた際のリアクションでバイトしてきま、あ、乗った乗った」
ロッドに重みを感じ、きいたところで走ったところをアワせた。まだまだ回復途中のほっそりとした46cmだった。

ややほっそりとしているが46cmのグッドサイズ。色は白いが、もともとこのため池のバスは白いのだという。もしも、プラグにこだわらなければもっと釣れるのだろう。「少なくとも、水の色やカバーの密度を気にしなくてもいいですよね。ただ、ワームだから簡単というわけではないです」
「春が進むと産卵で行動が鈍くなりますから、大型を狙おうと思ったらこういう釣りが有効になります。だんだんプラグの反応が悪くなりますからね」
それでもプラグで釣りたい場合には、ひと回りサイズの小さい元気なオスを狙うか、春の遅い標高の高い山間部の池を狙うといい。(写真・文 がまかつ)

標高が高くなるにつれて、ため池の季節の進みが遅くなる。山間部のダムと平地のため池では1か月以上、スポーニングのタイミングがズレることも。そういうズレを利用してやりたいゲームを組み立てるのもひとつの攻略方法である
