今江克隆のルアーニュースクラブR 第990回「初公開だらけ!キワモノ続出な2020テストモデル紹介」の巻
大注目!2つのキワモノ系ワーム
そして、西日本釣り博で反響を見てから、今後の展開を判断しようと思っていた「キワモノ」系も…。
まずワームが、東京芸大卒の奇才・大藪厳太郎デザインの霞ヶ浦専用?マッディ専用?のギル型ワーム「ゲンタギル」である。
見ての通り、その奇抜さはキワモノすれすれと言うか、すでに十分キワモノで、カタチこそフラットなギル型だが機能はマッディで最強の「パドルテール」の流れを汲みつつ、ノーシンカーやフリーリグでのグライド効果も狙ったモノである。
「ゲンタホッグ」、「ゲンタボー」と一目で確釣間違いナシな定番系ワームとは明らかに一線を画するゲテモノ系ワームであり、現時点では参考出品に留めているが、製品化されるか否かは今後の実釣テスト次第だ。
そして、新型コロナの影響で中国工場の稼動が極めて悪く、フィッシングショーOSAKAに間に合わなかったエラストマー製の水面系ワームも、ココに来てようやく展示や実釣に耐えるプロトが、徐々にではあるが上がり始めてきた。
その中の一つが昨年TOP50遠賀川戦で三原直之プロが改造して使い、準優勝の決め手となった「フィネスフロッグ改」のエラストマーバージョンである。
「フィネスフロッグ」は発売されて既に10年近くなるが、当時はワーム素材の中空構造で、なんとか浮くように四苦八苦したモノだが、現在はエラストマー樹脂、塗装技術の劇的向上で素材自体に強力な浮力を持たせることができるようになった。
ただ、ワーム素材の金型がそのまま使えるわけではなく、収縮率の違うエラストマー専用の金型を新たに作製せねばならないため、「フィネスフロッグ」、「ダイイングシケーダー」、そして新たにエビ型の「三原エビ」の3タイプを、旧デザインを踏襲しつつも、細部を格段にアップデートした上でエラストマー化を進めている。
まだ「ダイイングシケーダー」、「三原エビ」に関しては、大幅改造に伴うシークレットな部分も多いので、また改めてここで発表したい。
鉄のスイムベイトって何だ!? 次ページで公開!