今江克隆のルアーニュースクラブR 第990回「初公開だらけ!キワモノ続出な2020テストモデル紹介」の巻
今週は3日間、TOP50開幕戦プラクティスに先駆けて福岡県の遠賀川で状況確認と色々なテストを兼ねて行ってきた。
というのも、本来は「西日本釣り博」が開催される予定で、その閉会後に展示予定だった2020年最新タックル達のテストを遠賀川で予定していたからでもある。しかし、残念ながら西日本釣り博は新型コロナショックで開催中止になってしまったので、今週はその西日本釣り博で初公開展示予定だった未公開ルアー達の一部を紹介しよう。
令和2年のi字系「レーシングワカサギⅡ」改め「i-Arrow(アイアロー)」
まずは、フィッシングショーOSAKAでひっそりと地味に展示されていた「レーシングワカサギ」の後継機種であるI字系プラグ「レーシングワカサギⅡ」改め「i-Arrow(アイアロー)」。特に詳しい解説もしていなかったが、西日本釣り博ではコンセプトを明確にしたほぼ完成形を公開する予定だった。
「i-Arrow(アイアロー)」の最大のコンセプトは、まず一にも二にも「飛距離」。
ボイル撃ちともいえるI字系ミノーに絶対に必要なことは、まず遠投性能に尽きる。
そこで「i-Arrow(アイアロー)」は、あえて最も飛距離を落とすジョイント構造を捨て、シンプルかつ「真っすぐ矢のように飛ぶ」ことを重視した設計になった。
実はこのコンセプトは後述の「iマッチョ2.8インチ」のテールにも採用されている「矢尻効果」を採用している。
これはまさしく真っすぐ飛ぶことが命の弓道で使われる「矢」の、その矢尻に設置された3枚の矢羽根が持つ「直進維持整流効果」をi字系にインスパイアしたものである。飛行機の水平尾翼と垂直尾翼と同様で、真っすぐ「飛ぶ」、真っすぐ「泳ぐ」、が命なi字系では絶対的性能だからである。
「i-Arrow(アイアロー)」には、この3枚の矢羽根に相当するフィンが適所に配置されることで、圧倒的な飛距離と同時に、低速はもちろん、かなりの高速で巻いてもユラユラとブレず、後方整流効果により美しい引き波を水面に発生する完璧なi字スイムを実現させている。
現在は最終判断としてテールフェザーの素材選びを厳選中で、これが一長一短非常に悩みどころで最終的には春の実釣による最終選択となりそうである。
「マッチョ」の進化形態!「iマッチョ」!?