山田ヒロヒトが教える「春エギングで超重要な藻場の見極め方」
世間は、コロナショックで大騒ぎになっており、西日本釣り博や、キープキャストといった大型フィッシングショーがが中止になったりと、釣り業界にも影響は色濃く出ております。
新型コロナウィルス拡大の影響で「西日本釣り博2020(3月7~8日・九州)」と「THE KEEPCAST2020(3月14~15日・名古屋)」の大型フィッシングショーの開催中止が決定
またいくつかのストアイベントなども開催を自粛されているトコロもあり、私自身の週末のイベントのお仕事は少なくはなっています。
こんな状況だと外に出て釣りをしよう! と思うわけでなんですが、実際、現場に出ると釣り人の姿はけっこう多く、少しホっとします。
先日も釣りのロケで長崎に行ってましたが、お子さんを連れた家族が外でバーベキューをしたり、海岸で遊んだり…。
世の中的には大変なことになっていますが、アウトドア活動は比較的行える!いった流れでしょうか⁉
このまま心配ばかりしていても日本経済が更に疲弊してしまいますし、ストレスを変にため込んでしまうことにもなりますので、感染には十分留意しながら、みなんさん! 外に出て釣りをやりましょうね!
さて、前置きはこれぐらいにして、今回は、この時期、特に気になる藻場について少しお話をしていきましょう!
山田ヒロヒト (hirohito yamada) プロフィール
春エギングで極めて重要な「産卵場所となる様々な藻場」について!
さて、シーズン的に春がきたこともあり、アオリイカは藻場とリンクする様々なエリアで産卵を迎えていきます。
したがって、春のアオリイカ釣りでは「産卵場所となる様々な藻場を知ること」、そして「どんな条件の藻場が釣行時に産卵場所となっているのか? を予測すること」が、極めて重要になります。
過去の実績や水温など海況情報を元に、アオリイカが接岸するタイミングを予測して釣行することで、ノッコミの第一陣を迎え撃てる可能性もあります。
ただアオリイカの産卵は毎年同じ場所で同じタイミングで行われるのではありませんので、これが実は厄介です。
当然、エリアによって藻の育成状態も違えば、磯やけにより藻の減少などもあり、毎年釣れる場所が変わるケースもあります。
また同じように見える藻場でも、アオリイカのストック量が非常に多いところもあれば、少ないところもあります。なぜ、こういうことが起こるのか? というと…。
エリアとしての水深や潮流といった、付随要素の影響も大きく受けているからです。
あと藻場と一言で言っても、たくさんの種類の藻があり、アオリイカの産卵に適している藻もあれば、そうでない藻もあります。
藻が生えていればいいのか? と言うと、そうでもなく、底ビッシリに生えているもの、水面まで達しているもの、所々にまばらに生えているもの、藻の種類や生え方によって、アオリイカの集まる個体数も違い、ストック量も異なってきます。当然、それらによっても攻め方が異なってくる訳です。
イイ藻場というのはどんな場所なのか?
少し話が広がってしまったので、本題の「藻」についてフォーカスしてみます。
で、まず、いい藻場ってどんな場所なのか? 私なりに説明してみます
アオリイカが産卵をする、藻の種類としては…。
代表的なものに、ホンダワラ、アマモ、カジメなどが挙げられます。もちろんほかにもありますあります。
では、どんな種類の藻が良く釣れるか? というと、一概には言えませんが、具体的に挙げていくと…。
良質のホンダワラが水面までビッシリと生えている場所は、アオリイカのストックも比較的多いことが多いです。
ただ回遊に適した場所などでは、アマモ・エリアでアオリイカが爆発することも多いです。
潮通しが良い場所で、潮流れが出た時に非常に釣りがしやすいってのもあるとは思いますが、生き生きとした緑色のアマモが生えているエリアは非常に有望です。
またここ数年、ホンダワラの量が減ってきたこともあり、アマモの釣りが注目され、実際とても面白くなってきていることも確か。各地でアマモの再生計画として、育ててるエリアもあるくらいですからね!
また磯場のカジメもある一定のエリアではアオリイカを爆発させることもあります。
爆発力が抜けていると感じるのが水面までビッシリ生えたホンダワラ・エリア
色々と書きましたが、その中でも私的に爆発力が抜けていると考えているのが、水面までビッシリ生えたホンダワラエリア!
潮流や水温、ベイトと行った付随要素がうまく重なりあった場合、恐ろしく爆発力があります。
背の高いアマモも産卵には適しているのですが、アオリイカのストック量を考えると私の経験ではホンダワラに軍配が上がります。
水深は6m以上、12m以浅のホンダワラエリアが◎
ただホンダワラがあるだけではダメ! また水深も重要で浅すぎてもダメで、少なくとも6m以上、あまり深すぎても釣り場として攻めずらくなるため、12m以浅がいいと思ってます。
こう言う釣り場は少なくはなってきたのですが、見つけたら最高の爆発劇に出会うことは間違いないと思います。
なお水深については、浅いとアオリイカが産卵しないわけではなく、ストック量が減っていくという考え方です。
ちなみに6mくらいの水深があれば、爆発的に釣れるポイントに化ける可能性がある、しかしながら回遊の群れが異常に多い場合や産卵ポイントが少ない場合は、それには値せず、浅瀬でも藻があれば産卵する個体も増えると考えています。
あと浅場を考える上では、藻の存在にプラスして大切だと思っているのが、小さくてもいいのでベイトが多いこともプラス要素として大きかったりします。ベイトの存在は、普段から捕食に集まる場所になるなので、産卵とは違う個体が集まるケースが多いです。
実際、そういう場所で、一発大物を結構釣っています。
以上がイイ藻場に関しての私の考え方のベースになっています。
さて、ここからは、藻場以外の条件にも触れてみたいと思います。
もちろん藻場以外の条件も重要です
春のアオリイカは、春の水温が上昇し出したタイミングで沿岸を群れで回遊しだして、産卵場所に向かいます。その中で良質の藻場で足を止めオスとメスがつがいになり産卵行動に入るといった行動を行います。
当然、そうやって集まる個体の数が多ければ多いほど、その後の産卵場所に足を止める回遊アオリが増え、長くそのエリアで産卵が続くと考えています。
だから、イイ釣り場となるには、潮通しがよく回遊ルールになっている必要性がとても高いのです。
いくら良質の藻場であったとしても回遊する群れが接岸してくれないと何も始まらない。
良質の藻場であっても、アオリイカが存在しないと回遊の個体が足を止める確率は低くなります。
その場所に産卵を意識した個体が存在すれば、回遊してきた個体が足を止める可能性が非常に高くなるのではないかと考えています。
産卵初期なら群れが小さくても次から次へと入ってくるため、新しい産卵の個体が集まる場所ができます。
しかし産卵末期となると、回遊の個体が減り、群れの規模も小さくなり、その場所にペアリングの個体がいるのか? いないのか? 他のアオリイカがいるのか? いないのか?が、とても重要な要素になってくるように思います。
産卵場所で釣りをしているとメスを釣り過ぎるとオスがその産卵場所から離れてしまい、エリアでの個体のストック量が減っていくようにも感じます。
だからメスはリリースし、なるべくそのエリアのメスを減らさないことにすることによって新しいオスを招き入れることが可能になり、長く産卵が続いていくようにも思えます。
アオリイカの生態的にこの考え方が正しいかどうか? は分からないですが、釣りすぎるのはそのエリア自体を潰してしまうことは確かなのではないでしょうか。
実際に産卵末期になると、釣れなくなったエリアが増え、釣れるエリアが絞られてきます。
水深や潮といった要素も含めて、藻場の質としては同等であっても、釣れるスポットとそうでないスポットがはっきりしてきます。このことも前述の説を裏付けていると思われるます。
つまり、産卵期の中盤以降においては、総合的な藻場の質だけではなく、そのエリアに産卵を意識した個体が存在するのか、どうか? を知ることが安定した釣果を得るためには重要になってきます。ということを踏まえると、産卵初期と末期では、エリア選定において違いが出てくると考えています。
前提として藻場の質が高いことは勿論必要なのですが、「アオリがアオリを呼ぶこと」という点も重要な要素として考えてもいいのかもしれません。
このように考えてみると、手のつけられていないエリアのアオリイカは、産卵末期まで釣れ続ける可能性が高くなりますし、攻略の難しいエリアほど、釣り切られることなく比較的遅くまで産卵期のアオリイカが釣れるのかもしれません。
沖縄でのボートからのレッドモンスターは、釣行時オスもメスもほぼ私はリリースしますが、タグ付をしリリースしたものが更に大きくなって釣られてくることもあり、リリースの仕方次第ではちゃんと生き残って産卵行動をしてくれているのだと考えています
メス、オスともにリリースをし、より多くの回遊の足を止めるということを考えた方が、オスが足を止める確率も増え、その釣り場を長く楽しませてくれるのかもしれないと考えています。
以上、今回は藻場、産卵などについて私の考えを紹介してみました。
次回は、この藻場ってやつをどう攻めるのか、攻略法について書きたいと思います。
ついに出ました! エメラルダスステイ・タイプS
ダイワと連携して進めている新型エギ! ショア用もティップラン用も同時に進行中! まだまだエギングは進化します
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私のエギング釣行の相棒になってくれているPLUS LINEのカスタム・エブリイ!
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出典:YouTubeチャンネル「sunlinefishing」
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