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【藤原真一郎に直撃!】パターンという言葉に騙されない「メバリング考」

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メバリング特集2019

理論派ライトゲーマー藤原真一郎さんに、メバリングのキーとなる要素を色々と聞いてみたのでお届けしましょう!

ジグ単やフロートリグ、プラグにジグとさまざまな釣り方があるメバル。

そのリグの多彩さは、裏を返せば特定の有利なリグが偏ることも少なくないということ。さらにいえばその時々の「クセ」が出ることが多いのがメバルだと藤原さん。

何にでもアタックしてくるうれしい状況も、たま~にあったりしますが(笑)。

ワームの違いで顕著に差が出ることも多いが…

クセというのは何か。今回はそんなところをワームを絡めて紹介したい。

使用するワームによってかなり顕著な差が出たりする。

ワームによって…というと、その形だけにとらわれがち。いわゆるマッチザ何とやら…。ところがそれだけに限らないと言うのだからメバリングは面白い。

もちろん、そこにある「エサ」に似せたワームを使うことは大事な要素のひとつ。ただしそれは「あくまで要素のひとつにすぎないのです」と藤原さん。

例えば少しファットなワームでキャッチしたメバルの胃から出たものをのぞいみると…サイズ感の似たイカの幼生であることもある。これは話の筋は通っている。

ところが同じファットなワームでキャッチしたメバルでも、実際はアミ類を食べているなんてことが多かったりする。

これは一例だが、つまりエサとなるものに姿形を似せることだけが釣果に直結するわけではないということ。

「クセ」。どの要素をメバルが優先しているか

藤原さんが得意とするフロートリグは同じレンジをキープしやすい。ところが同じレンジをキープしていてもワームの種類でまったく反応が違うことも多いという

そこには姿形だけではない、「その時のメバルが優先している項目」があるということ。

例えば「静かに漂う何か」に優先してバイトすることもあれば、「泳ぐ何か」を優先することもある。

前者は浮力のあるショートワーム、後者はシャッド系の波動の強めなワームが一例として挙げられるだろう。もちろんジグヘッドの形状によるアクションの違いなども絡んでくる。

ラグゼからは非常に多くのジグヘッドも出ている。写真は宵姫コブラ㊤と宵姫ラウンド。オーソドックスなラウンド、表層スローリトリーブも得意なコブラと性格には違いがある

これに加えて波動はあるけれどシルエットは小さいマイクロシャッドが効いたりと、そもそもの「サイズ感」で得られる反応が全然違うこともある。

さらには、「特定のレンジ」を好んでバイトが多発することも。表層ライズなどはその分かりやすい典型だろう。

宵姫アーミーシャッドは、ボディ中央から切り離し可能でさまざまなシチュエーションに対応できる面白いワームだ

そしてそれに絡むアプローチも重要だ。例えばアミ類を好んでいるメバルに小さく漂うワームを使っていても、それをアングラー側が早いリトリーブで誘っていたら効果は期待できない。

スローに巻くだけで、あるいは潮に乗りやすいワームでただただ漂わせると、驚くほどに反応の違いがあったりするという。

「パターン」とは複合的な要素が絡む

「パターンと聞くと、何か特定のエサに姿形を似たモノを…となりがちです。それも大事な要素のひとつ。しかしそれらのエサがどういった動きをするのか、そしてどんな所を好むのか。明るい所を好むメバルのエサがあったり、暗い所を好むエサもあったり。漂うのか泳ぐのかなどなど、複合的に考え、メバルが今何を優先しているのか、それがパターンをつかむ上で本当に重要なことですね」と藤原さんはまとめてくれた。

次回は具体的なアプローチ例をご紹介

ということで、その時その場所で効率のよいアプローチやセレクトが大事となるメバリング。

絶対はないものの、有効な組み合わせの目安はある。次回はそのあたりを踏まえつつ、ビギナーにも分かりやすく藤原さんがご紹介してくれますのでお楽しみに!

藤原 真一郎 (Shinichiro Fujiwara ) プロフィール

激戦区大阪湾をホームにするアジングのスペシャリストとして認知されているが、もちろん、冬はメバルを主体に釣行する。ジグヘッド単体を主軸に、フロートやプラグを駆使するスタイルで、激戦区といえど時に三桁の釣果をあげることも。大阪在住。ラグゼプロスタッフ

 

その前の復習(?)として、まずはラグゼのワーム各種を紹介しておきましょう!

宵姫トレモロAJ 2インチ

Q.S.Sマイクロストレートトレモロをベースに「宵姫トレモロAJ」となったこちら。

AJということで、よりアジを意識した仕様となったがもちろんメバルでも安定した食いを見せる。

宵姫トレモロAJの前作との大きな違いは素材とニオイ。

素材に関してはよりソフトな「ソフトタイプ・PVC」を採用。さらに独自のシークレットブレンドフレーバーを配合。より深いバイトとシビアな時の〝あと一歩で食わない〟状況を打破してくれる。

もちろんQ.S.S=Quick Setting Slitも継承。セットのしやすさはもちろん、バイト時にワームのボディがジグヘッドの頭側にスライドすることでフッキングのよさにつながる。

Q.S.Sマイクロストレートトレモロと比較するとクビレ下のリブが一部少なくなり、またボディのテーパーが入って若干スリムになっているのが分かる。

逆方向のリブはワームの存在感をアングラーに伝えてくれる。

カラーは全10色。8本入り480円。

【公式製品ページは→コチラ

 

宵姫 アーミーシャッド 1.8インチ

水中で強い波動を出す円形テールが特徴の宵姫アーミーシャッド

独特な形状で特に2本のアームに目がいく。

テールが強波動を出すのは前述の通りだが、このアームは止めた時やフォール時の丁度イイ感の微波動を出す。

こちらもQ.S.S構造を採用していて、セットのしやすさとフッキングのよさを兼ね備えている。

そして、このアーミーシャッド。アーミー、つまりアミとシャッドがネーミングの由来。

アミやワレカラなどのパターンとマイクロフィッシュなどのパターン、どちらにも対応する工夫がなされているのだ。

上の写真、一番右端がノーマルの状態。このクビレ部分を切ることによって上は「アーミー」、いわゆるプランクトンの漂う系に。そして下半分は稚魚などの「シルエットが小さく泳ぐもの」を演出できる。

ひとつで複数のシチュエーションに対応する非常に使い勝手のよいワームとなっている。

カラーは全10色。8本入り550円。

【公式製品ページは→コチラ

 

宵姫ノレソレ1.8インチ

宵姫ノレソレは、ウナギやアナゴの幼生(レプトケファルス)に似せたフォルム。

 

遊泳力が弱い、もしくはない生き物をイミテート。ふわふわ漂うように演出できる。

その一方、アクションを加えるとテールが波打つように動き、またフォールではテールがブレーキとなってフワフワ一定レンジを漂わせることも可能だ。

この薄いボディながらエラストマー素材でちぎれにくく、Q.S.S構造も採用されていて、丈夫なワームであるのも特徴。

カラーは全15色。8本入550円。

【公式製品ページは→コチラ

GAMAKATSU(がまかつ)

1955年創業。大阪府大阪市に本社を置き、シンガポールに本店を置く。釣り竿、釣り針、ウェアなどをメインに製品を開発・製造・販売を行っており、ルアー部門では「ラグゼ シリーズ」が有名である。
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