リールにラインがフカフカに巻かれた時のトラブルは、太いフロロカーボンやPEライン使用時に顕著に現れる。そんなトラブルを激減させるのが、ハイスピードレベルワインド。結果として巻糸面で上糸が下糸に食い込むというトラブルを大幅に減少!
精密で耐久性に優れたクラッチシステム。
掴みやすく指の掛け感を損なわない、かつすっぽ抜け難い形状を求めてロングタイプのパワーラウンドEVAノブタイプを採用。
※“スプールガタ ゼロ”設定とは、微細なガタつき(0.2mm程度)を残した状態で、スプールを押さないギリギリの設定のこと。
はじめに“ゼロアジャスター”を調整し、“スプールガタ ゼロ”設定を実施することで、マグネットブレーキの進化により全てのルアーをマグダイヤルのみで制御することが可能!
テスターインプレッション
戸澤 直彦 テスター
「その進化は、まさに真のスペシャル!」
ハードロックフィッシュゲームに於いてリールに求められるファクターが幾つかある。根からいち早く魚を引きずり出すパワー、足元から遠く沖にあるシモリ根までを射程圏内に収める飛距離。一日中快適にゲームに集中できるタックルバランスなどリールには釣果を左右する重要な要素が求められる。
今回このリールを手にしてまず感じたのはその軽さ。自重僅か195グラムの軽さと、手の中にしっくりと納まるボディ。100mmロングハンドルが装着されているにも関わらず、コンパクト感には驚かされた。
ロックフィッシュで欠かせないギア比はハイギア8.1。磯で魚を一気に根から引きずり出すのは勿論だが、港湾、漁港エリアでテンポ良く撃って行くランガンスタイルやボートロックゲーム、風で出来たランスラッグの回収などにもこのギア比はかなりのアドバンテージとなる。
そしてこれまでHRFシリーズには無かった「ゼロアジャスター」。どうしてもベイトリールのキャストが苦手というアングラーに心強い味方となる機能が装備された。これによりメカニカルブレーキとマグネットブレーキのバランスに迷うことなくマグダイヤルのみでどんなウエイトのルアーも制御出来るのは有りがたい。
ロックフィッシュに求められる要素はしっかりとカバーしつつ、フィネスからヘビースタイルまで、アングラーのスタイルに順応する様々な機能。最先端の技術を詰め込んだロックスペシャル専用機!是非体感して頂きたい。
佐藤 伸 テスター
「軽さに驚く。」
北海道、東北のロックフィッシュゲームにおいて近年は遠投メインになりつつあり細糸PEのスピニングタックルが主流となる中、岩場や藻場などのストラクチャーを攻める釣りである以上、太いラインが扱えるベイトタックルにもメリットがあります。
まずプロト段階から驚いたのは軽さ。ロックフィッシュのトーナメントに毎年参戦している中で、集中力を維持するためにタックルの軽量化は大事なのは言うまでもありません。
この生まれ変わったHRF PE SPECIALは当然軽さだけでなく、パーミングしやすいコンパクトボディ、肝心の遠投性能も十分です。キャスト性能を向上させるTWSとゼロアジャスター搭載で扱いやすく仕上げています。
根から一気に引き離すためにもギア側サイドプレートはアルミ素材を使用。高剛性のため、パワフルな巻き上げも貢献しています。 これからベイトタックルをバリエーションに組んでみたいという方におすすめの一台です。以上、ハードロックフィッシュ用の新型専用ベイトリール情報をお届けしました!