こんにちは、オリムピックテスターの野田信也です。
オリムピックで新しくラインナップされたロッドの中に面白そうなロッドがありました。
それはシーバスロッドの「アルジェント・プロトタイプ1003M(GLAPS-1003M)」です。
「トレカM40X」、「トレカT1100G 」、「クワトログラファイトクロスXX」で織り込まれた張りのある調子で、驚くほどの軽さと強靭なバットパワーを兼ねそろえたロッドです。触った瞬間に「これは、ヒラスズキにいいんじゃない!」とピンっと来ました。
早速それを実証すべく、今四国でヒラスズキを狙ってきました。
野田 信也(Shinya Noda) プロフィール
磯ヒラゲームに必要なロッドの特長は?
私のヒラスズキゲームは、山越え谷超えの地磯スタイルのため、装備は最軽量が求められます。
その点で「アルジェント・プロトタイプ1003M(GLAPS-1003M)」は、3ピース仕様で仕舞寸法で133cmと短いため、山歩き、磯歩きでも邪魔にならず、両手が使えて快適でした。
歩きはじめてから40分ほどで、ポイントに到着。
当日は南からのウネリでサラシが広がっているものの、北西の風が強く吹いているため波は収まってくるため、朝の短時間勝負です。
早速キャスト開始。
普段は「1153MH」を使っているので、「1003M」のレングスの使用感が一番気がかりでしたが、強風の中でもブレないロッドバランスは思っていた以上に使いやすく、風を切ってキャストしても飛距離は素晴らしく、ワンランクライトなタックルを使っている印象でした。
キャストを繰り返すとサラシの中でロッドに違和感があり、「ギラリ」とヒラが反転しました。
魚は確実にいます。ただ、もう一つバイトまでの条件が合っていなかったようです。
少しホイントを休ませてルアーのサイズを落としてスタンバイし、次の大きな波を待ちます…。
大きな波が来て、サラシが大きく広がったタイミングでルアーを波にドリフトさせ、ロッド1本分でステイすると、今度はしっかりバイトしてきました。
バイト後の磯ギワへの強烈な引き込みも、強靭なバットパワーでしっかり魚を浮かせてくれます。
ランディングポジションまでの誘導もヒラスズキロッドに求められる要素であり、波に乗せながらコントロールできる魚と対峙した時に負けないパワーが「アルジェント・プロトタイプ1003M(GLAPS-1003M)」にはありました。
長すぎず、短すぎずなバランスのよいレングスは、ヒラスズキに限らずビックシーバスはもちろんのこと、ヒラメでも活躍してくれそうですね。
無垢の素材をそのままに必要なモノだけを装着したコスメも、機能美として気に入っています。私にとって「アルジェント・プロトタイプ1003M(GLAPS-1003M)」が、強風時のヒラスズキには欠かせない相棒になりそうです。
使用タックル
ロッド:19アルジェント・プロトタイプ GLAPS-1003M(オリムピック)
リール:ステラC5000XG(シマノ)
ライン:ソルティメイト キャストアウェイPE 25LB (サンライン)
リーダー:ソルティメイト システムショックリーダー FC 30lb(サンライン)
ルアー:チューンドK-TEN TKLM”8/9.5″Lipless Minnow ピンクヘッド(タックルハウス)