こんにちは。小林明人です。
普段、私はJB TOPに参戦しつつ、O.S.Pのワーム開発に携わらせてもらっています。トーナメントでは、大勢のプロが一斉に魚を狙うことからフィールドは常にタフコンディション。
そんなトーナメントシーンで、私の中で実績のある釣り方はパワーフィネスゲーム。
パワーフィネスとは少し強めのスピニングタックルでカバーを攻略する釣り方。最近は”吊るし系”なんて呼ばれる釣り方も流行してきていますよね。
私が開発に携わった「HP3Dワッキー」は、吊るし系に特化したネコリグ用ソフトベイト。
現在、4.3inと5inの2種がラインナップされていますが、2020年3月、「HP3Dワッキー」の末っ子となる3.7inが登場することで、ラインナップは全部で3種類になりました。
今回は、各サイズのコンセプトや使いドコロ、必要性について解説していきたいと思います。
小林 明人(Akihito Kobayashi) プロフィール
流行してきている”吊るし系”の釣り
まず、「HP3Dワッキー」は、吊るし系のネコリグ用ソフトベイトとして開発しました。
サイズ | カラー | 数量 | 本体価格 |
3.7in(NEW)・4.3in・5in | 16色 | 11(3.7in)・9(4.3in)・8(5in) | 780円(税抜)※エコトーナメント対応モデル(Fマーク有) |
O.S.P公式「HP 3D-Wacky」詳細ページはこちら
吊るし系とは、レイダウン、ウッドチップ、ブッシュ、桟橋、ロープ、テトラ、などラインをスタックしない程度に引っ掛けられるような場所に吊るし、提灯状態でシェイク(提灯シェイク)などで誘う釣り方。
吊るし系の最大のメリットはルアーを水中や水面で止められること。どのレンジにもサスペンドさせる事ができ、シェイクで微振動を発生させてアピールし続けられるので、近年関東のリザーバーを中心としたタフなフィールドで、パワーフィネスによる吊るし系の釣りが流行してきています。
最初はスモラバから始まり、ネコリグ、ジグヘッドワッキー、ジカリグ、虫系ルアーなど、”吊るすカバーに対してリグを変える多様化の流れ”が生まれていきました。
その中で、吊るし系ネコリグに最適な形状と素材を吟味し誕生したのが「HP3Dワッキー」。
吊るし系の釣りでネコリグが1番優位になるのが、ウッドチップや浮き藻といったフローティングカバーです。
スモラバだとラバーの抵抗でフローティングカバーの隙間に落とし辛かったり、アピール力が弱くなったりするのに対し、ネコリグは細いボディーで隙間に入りやすく、ワーム自身の長さと強い水押し感でバスを呼びやすいのがメリット。
フローティングカバー攻略で最初にリリースされたのは「HP3D-WACKY 5in」
フローティングカバーとネコリグの相性が良いことから開発が始まり、1番初めに登場したのが5in。
対ウッドチップを前提に重いネイルシンカー5グラムをストレスなくインサートできるように設定、その重さに負けないマテリアルを選び開発しました。
形状はシェイクの強弱でアクションを自在にコントロール出来るようになっています。微シェイクでは全身が微振動し、強めのシェイクではワーム自身が弧を描くように360度回転します。
存在感のある「HP3D-WACKY 5in」
また、フローティングカバーだけでなく、存在感のある「HP3D-WACKY 5in」はヘビーカバーにも対応。
3~5g程度の重めのネイルシンカーを用いて、提灯シェイクで、ヘビーカバーからバイトを引き出すことができるんです。
ボリュームのあるシルエットで、3~5gくらいの重めのネイルシンカーを背負えるので、パワーフィネスからベイトタックルでもMHクラスのロッドまで対応可能。
他のサイズとの使い分けについては、ウッドチップなどのフローティングカバーやヘビーカバーなど”カバーの中が暗い場所”では、アピール力と水推しが強い5inを選択するのがベスト。
フックサイズも大きいものを使用できるため、カバーに巻かれてもキャッチ率が上がります。対ビッグバスを想定したフィネスカバーゲームにおいて安心できるのが5inになります。
・推奨フック:スナッグレスネコリグ用フック#1/0
・推奨ネイルシンカー: 2g~5g