まずは、その遠投性能をフルに活用し、広大な河口の地形を把握することから始めまして…。
具体的にはバイブレーションを乱射して点々と水深を測り、ボトムレンジでのリトリーブで、流れの強弱を確かめつつ、時折生じるボトムとの接触感から、その「起伏」あるいは「窪み」といった地形変化を察知し、ついでに底質なども確認。
遠投が効いて、潜行レンジを問わないバイブレーションだからこそ、こういった作業を広範囲に手早く行うことができ、それによりイメージとして、おおよその地形図ができあがれば、自然と「気になる」地形変化が浮かび上がるもの。
さすれば後は、気になるポイントを、マズメ時や潮の効く時間帯など良さげなタイミングを計って、よりていねいに探り込めば…
こんな感じで、先日ヒラメが釣れてくれました ! (笑)
ここでのキモは、寒期の魚の渋い食い気に対応すべく、ボトム域を着かず、離れず、根掛かりする事なく、でもベッタリとスローに泳ぐ事ができるバイブレーションを使うこと。
ボトム攻略にバイブレーションを使う上で、とりわけ重要と考えているのが、実はルアーウェイト以上にその比重。
様々な素材・構造で形成されているバイブレーションを鉄板や中空プラ素材、さらにプラでもソリッド構造等、同ウェイトクラスでも比重の違いを意識して使い分ける事が、ボトム域攻略において非常に有効だと感じています!
しっかりとボトムとの接触は感知した上で、適度に流れに乗って浮く!
そんな比重のバイブレーションを使うことが適切であり、それは狙いのポイントの「深度」と「流速」との兼ね合いで決まるわけですが、当然、頭でいくら「深度」と「流速」を想像しても、その場に合った絶妙なバイブレーションなど思い浮かぶわけも無く…(笑)
まずは現場にて、比重が大きく、判り易い鉄板系のバイブで深さや流れを探り、次に、流され方に応じてウエイトを変更してみたり、同ウエイトにて比重の小さい異素材・異構造のバイブを試しつつ調整していくのが最善かと思われます!
様々な素材・重量のバイブレーションを使用しますので、対応ウエイトが幅ひろくてバットパワーの強いロッドが望ましく、また河口域をできるだけ広範囲に探るのに当然遠投が有効、また、バイブレーションをリフト動作する際にはレングスがあったほうが有利なので、9.6ft以上の長さは欲しいところ!
ラインは、飛距離と耐久性との兼ね合いで、私は河口・サーフにてPE1.2号常用ですが、釣り場によってライン劣化の恐れが少ないならば太さを落として、さらに飛距離を稼ぐのもアリでしょう!
使用するバイブレーションに関しては、比重の大きい鉄板系のスパローを軽重14g・20g・26gの3種で常備。
それに中空プラ素材で比重の小さいCUTVIBをノーマル(17g)とHW(25g)の軽重で2種常備は必須!
これに鉄板と中空プラ素材の中間比重にあたる樹脂製ソリッドバイブも用意しておくと完璧で、より細やかに状況に対応が可能です!
激寒期の河口ボトム攻略は、ウェイトだけでなくルアーの素材や構造によって変化する「比重」を繊細に意識して使い分ける。つまり、ポイントに適したバイブレーションをチョイスすることが重要!
それによって根掛かりを恐れず、じっくりていねいにボトム域を探り、フッシュイーターを誘うということが、冬期の貴重な1匹に繋がると思います!
春の足音が聞こえてきているとはいえ、まだもう少し厳しい冬の釣りが続くと思われます。
参考にしていただけると幸いです。
実際に使用しているタックルはこんな感じ
ロッド:SHADOW XX SXX-100M【メガバス】
リール:ステラ4000MHG【シマノ】
ライン:G-soul X-8 Upgrade PE【YGK】1.2号
リーダー: VEPショックリーダー【バリバス】22LB
ルアー:CUTVIB(17g)・CUTVIB HW(25g)【メガバス】・SPARROW(14g・20g・26g)【ナダ】