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今江克隆のルアーニュースクラブR 第985回「新展開の『IxI』とイマカツ2020年の新作ルアー」の巻

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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「IxIシャッド」の「フェイズⅡ」とは?

そして今回、まだ完全体ではなく自分的に今季の戦力として最も期待しているのが「IxIシャッド」のフェイズⅡ「IXI THE FURY」である。

これはすでに昨年夏頃から極秘裏に伊東さんと開発進行していたシャッドである。元々は「IxIシャッド タイプ2」が、約2年近くどう改良しても今のIxIシェイプ、内部構造では自分の狙っている性能が実現できず、暗礁に乗り上げていたことから始ったのが「フェイズⅡ」企画である。

メガバス伊東由樹社長と楽屋裏で開発会議。 頓挫していた「IxIシャッド タイプ2」が、「IxIシャッド タイプR」と「IxIシャッド タイプ3」とは違う全く新たな形として生まれ変わった

これはいったん現行「IxIシャッド タイプR」と「IxIシャッド タイプ3」の形状、内部構造を白紙に戻し、コンセプト自体が全く異なる「タイプ2」を一から金型をデザインし、敢えてIxIの絶対的アドバンテージである「マイクロLBO」すら見直すという実に思い切った開発変更である。それだけ「タイプ2」に求めた性能が、あの独自形状、独自構造ゆえに完成された「タイプR」、「タイプ3」とは全く異なる「タイプ2」だけに特化された個性だと言うことだ。

現在、見せられるのはここまで。 ハンプバック型の「IxIシャッド」とは違い、「T-2 fury」は真逆のハンプベリー型になる

「タイプ30(T-30)」と「タイプX(T-X)」

しかしながら、この「タイプ2」の開発過程で思わぬ副産物として、通称「タイプ30(T-30)」と「タイプX(T-X)」が派生してきたことは自分にとっても嬉しい誤算だった。

「T-30」は新型「タイプ2」の開発過程で可能性が見えてきた、実に「30cmしか潜らないハイピッチシャッド」である。これはまさにイマカツのMAX50cmダイバー「ゲキアサシャッド」にメガバスが挑戦するもので、物理的にも無理難題だ。しかし、もし「T-30」が実現すれば霞ケ浦水系の強力かつ唯一無二の武器となることは間違いないだろう。

そして「T-X」は現行「IxIシャッド タイプ3」の開発過程からすでに構想があったもので、「IxIシャッド タイプ3」が2.3mダイバーなのに対し、「T-X」は実に8lbで水深4mをタッチできる性能をすでに実現している。

これは琵琶湖のチャンネルラインで、遠投が効く小型シャッドが欲しい、ドラッギングで6~8mをクリアする小型シャッドが欲しいと言うローカルユーザーの声に応えたものである。この「T-X」は、まさに「マイクロLBOの賜物」とも言うべき存在で、現行「IXIシャッド」の大きさに4mダイブのビッグリップを装着しても、逆風に負けず真っ直ぐに飛ぶという驚きのキャスタビリティを実現したものである。

「IxIシャッド タイプR」、「IxIシャッド タイプ3」とも全く違った特殊コンセプトの新型「IXIシャッド タイプ2」、水深30cmを巻ける「IxIシャッド タイプ30(T-30)」、そして4mダイバー「IxIシャッド タイプX(T-X)」、2020年の「IxIシャッド」のフェイズⅡは、単純な潜行深度別シャッドではなく、全く斬新な一からの専用設計で開発が進められていることを報告しておきたい。

「T-2 fury」では、「IxIシャッド」の核とも言える「マイクロLBO」搭載すら敢えて見直す可能性が高い。 逆にその決断に敬意を表したい

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