特長が活きる具体的なシチュエーションと利点
では、この83TTがどんなシチュエーションでその威力を発揮するのか。
8.3ftという長尺を活かして活躍できるフィールドとしては…
・足場が高い磯場やテトラ帯や堤防
・飛距離が必要なシチュエーションである海峡筋
・ゴロタ場シャローエリアでのウェーディングゲーム
普段の私の釣りでは、これらのようなエリアこそ、このロッドの出番という感じです。
また、メバルゲームのシーズンになると、釣行時に弱風で凪の日ばかりではありませんよね。
むしろ、どちらかというと強風の日が多くなります。 で、フィールドが強風になると、さらに83TTのようなロングロッドの強みが活きてくると。
どういうことかというと、風でハラんだメインラインをメンディングしたり、ルアーのトレースコースを修正したり、水面近くにティップ部を下げてリトリーブする事によりアタリや潮流を感知できたり。
悪条件下でショートロッドを使用すると良く直面する「何をやってるかわからない」状況でも、この83TTならほとんどのフィールドでライトゲームを楽しむ事ができるでしょう。
さて、重要なロッドのパワー面ですが、83TTは尺クラスを十分に浮かせるロッドパワーを持っています。
しかし、同じアイスキューブシリーズのロングロッドでIC-86.5やIC-90TGのロッドパワーには、あえて及ばない設定。
何故かというと、この2機種が尺越えのモンスターメバル用のパワーロッドだからです。
パワーを求めすぎると繊細さが劣り、繊細さを求めすぎるとパワーが劣る。
これは、ロッドを作る上で必ず直面するジレンマ。
はっきり言って、モンスターメバルが連発するフィールドや尺クラスに狙いを絞った釣りにはこの2機種が最適です。
ただ、今回の83TTは小型から尺越えまでのサイズのメバルを楽しめるロッドとして使用することが前提なんです。
そのため、パワーはあえて抑え目な設定にして、操作性を高めるために軽量(IC-86.5よりマイナス約30g)に。
また、軽量にすることにより感度が向上し、オールマイティに使いやすく快適なライトゲームが展開できるロッドになっているはずです。
もちろん、王道であるショートロッドを使用した堤防のライトゲームも非常に楽しいのですが、83TTのようなロングロッドを使用すれば様々なフィールドでもライトゲームを楽しむ事ができ、釣りの幅がさらに広がるのではと。
ショートロッド派の皆さんも、是非軽量で操作性の良い83TTを試していただきたいと思います。
発売日はまだ未定ですが今年の晩秋を目指して現在開発中。
「ICE CUBE83TT-Sis ROCKIN THRASH TUNED(仮) 」、まだまだ良くなっていきますのでどうぞご期待ください!