8.3ftのロングロッドの必要性
では、何故そのロッドを7.9ftから8.3ftにロング化したのか。
それは、釣行を重ねていく内にIC-79Tでは対応できないシチュエーションが出てきたから。
どんなシチュエーションかと言うと…
・ルアーの飛距離がもう少し欲しい
・もう少しヘビーなルアーを使いたい
・磯場やテトラでのファイトで魚に主導権を握らせたくない
・強風時のラインメンディングを容易にしたいなど。
その理由は多々あり、そんな状況に打破する為に開発が始まったと言えます。
この83TTはどんなロッドなのか。一言でいえば「パワーフィネスロングロッド」と言ったところでしょうか。
皆さん「ロングロッド=パワーロッド」と言うイメージがあるかもしれませんが、83TTはそんなロッドではありません。
ミディアムファーストテーパーで、ベリーにはしっかりと”張り”を持たせているのが、このロッドの特長。 そのため、キャストする際にロッドが鞭のようにしなり、ロッドの復元力によりルアーを飛ばす事ができますので、リリースポイントが多少はズレてもしっかりとイメージ通りポイントへルアーを届けることができます。
また、ティップ部が素直に入るようなセッティングとなっていて、低活性時メバルのショートバイトを弾きにくく、バイトまで持ち込む事ができます。
そして、ロングロッドになると、どうしてもぼやけてしまう感度や操作性について。
ロッド自体をなるべく軽量化したり、リールシートを変更したりなどの調整を行い、感度・操作性を上げてロング化のデメリットを軽減。
さらに、79T譲りの極細チューブラートップ搭載する事で、アタリや潮流、ルアーの波動などの情報に対する感度を上げて対応しています。
そのため、プラッギングにおいては2g前後の軽量プラグから10g前後のヘビープラグまでキャストでき、しっかりとアクション操作が可能。1g〜3gジグヘッドリグのリトリーブからのドリフトはもちろん、マイクロダート、ボトムワインド等の繊細な釣りが可能となっています。