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今江克隆のルアーニュースクラブR 第980回「さらに釣れる!メタル系ルアーの使い方を紹介」の巻

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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真冬のデカバス捕獲高確率ルアー「メタルクロースピン」

次にメタルバイブと平行して真冬の釣りに決して忘れてはならないジョーカー的存在が、テールスピンジグの一種、「メタルクロースピン(メタルクロー)」である。

メタルクロー」はテールスピンジグと似ているが全くの別物である。 テールスピンジグと同じイメージで使ってしまうと、宝の持ち腐れになる

過去、ルアーニュースの年末取材でも年末を飾るキッカーを幾度も仕留めてきたのは「メタルクロー」であり、簡易計測だが自分の野池取材最大の約62cmも「メタルクロー」で釣っている。

とにかく「メタルクロー」は、メタルジグ、メタルバイブに比べ、圧倒的に超ビッグフィッシュが喰う確率が高いメタルジグだと思っている。

この「メタルクロー」は2枚のブレードが装着されているため、どうしても「リトルジョージ」のイメージが強いのか、ブレードの回転振動(回っている感)が感じられないと不安になってしまう人が多いようだ。

事実、メタルクローのブレードは極めて小さく極薄の燐青銅製特殊ブレードなので、ブルブル感はほぼ感じられない。

しかし、わずかな動きに反応するレスポンスは抜群だ。

「メタルクロー」が真冬に切り札的存在になる理由こそが、そのナチュラルながら超短距離でもリアクションを誘える特殊ブレードにある。

使いこなしのキモ

「メタルクロー」を使いこなすうえで一番重要なのは、メタルバイブのL&Fのブルブル依存症解消と同様で「ブレードを回そうと意識しないこと」である。

この「メタルクロー」、実はほとんどボディは底の堆積物に半分埋って見えていない状態で、ブレード2枚だけがチロチロしている「2匹の稚魚」状態を演出するのが一番効果的だ。

冬の越冬稚魚はバスが体力使わず、動かず食える格好のエサ。「メタルクロー」のブレードはまさにコレ。ブレードはチロチロ動いているだけで十分、無理に回さないのがキモ

ゆえにアクションはメタルバイブの大きなL&Fではなく、あくまでフットボールジグのショートリフト感覚でボトムを細かく小突く感じがベスト。

冬場、越冬でボトムの落ち葉などの堆積物の上にびっしりと張り付いて越冬する1〜2cmほどのゴリや稚魚を、労せず掃除機のように吸い込む老獪な巨バスを狙う釣り方だ。

これまで冬の取材大事故発生率No.1は間違いなく「メタルクロースピン(メタクロ)」。 ボトムに張り付いたゴリや稚魚をバキュームしまくる冬の巨バスに効果抜群

2枚の稚魚ブレードだけをチロチロ躍らせる、そうイメージできればメタルクローは冬の強い見方になってくれるはずだ。

ということで、メタルルアーに関して半分も書けない内に文字数オーバーとなったので、来週は後編として適切なタックルセッティングとフィネスメタル、次世代メタルルアーの展望について解説します。

ウェイトによる使い分けと、タックルバランスが難しいチビメタル(小型メタル系ルアー)、 そして次世代メタルルアーについては次回詳細解説予定

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