オフショアのジギング用リールで独特の存在感で、ファンも多いSTUDIO OCEAN MARKのブルーヘブンシリーズ。

「とにかくパワフルでタフネス」
剛性のある設計が最大の特長で、オフショアアングラーにとって憧れの1台と言っても過言ではないブルーヘブンは、30kgや50kgを超える大型回遊魚と渡り合い、テストを積み重ね完成された超実践型リール。

乗合船で見かけると「お！」と思ったり、「レバードラグかっこいいよなぁ…」なんて思っているのは記者だけではないはず。

さぁ、そんなリールにスペシャルなモデルが登場！

 

OGM BLUE HEAVEN L50/L30

モノづくり優秀技能者にも選出されている東京都大田区の「吉田製作所」で、スプールシャフト・ハンドルシャフト・ノブシャフトをチタンで削り出し、長野工場で組み上げたすべて国産の大田ガレージモデルのブルーヘブン。

出典：STUDIO OCEAN MARK

2010年のファーストモデルは軽量化を追求。　2013年のセカンドモデルはスローピッチジャークに特化した機能を追求。

そして、2017年にフルモデルチェンジを果たしたBHL50/30を設計ベースにMADE IN JAPANのサードモデルを今回発売。

何度も試作とフィールドテストを繰り返し、ようやく納得のいくレベルに仕上がった「S2T= Slow Style Tunning」と「PSG=Power Slow Game」というスロー専用の機能を搭載、スローピッチジャークを極めるアングラーに送る大田ガレージクオリティーのブルーヘブンL50/30スペシャリティーモデルです。

 

大田ガレージで作られる個々の部品素材と形状が惜しみなく搭載され、軽量化と感度アップと強度アップがリンク。 結果としてラインから伝わる様々な微細情報を、スプールからハンドルノブまで滞ることなく、ダイレクトにアングラーに伝えます。 このリールでブルーヘブン史上最高レベルの感度を得ることができました。

 

 

こだわりがすごい！OGM BLUE HEAVEN L50/L30の特長

チタン特有の加工時の蓄熱性の高さに加え、64Ti合金は難削材の為、一般的にリールに使われることはほとんどありませんが、大田ガレージモデルを最も象徴する部品と言えます。

この部品をハンドルシャフト、スプールシャフト、ハンドルリベットに惜しげも無く採用することで、圧倒的な軽量化、感度アップ、強度アップをもたらしています。

 

一見するとノーマルと同じデザインのギヤーボックスですが、強靱な軸受け材料を採用することでメインシャフトを囲う部分は肉厚をアップした専用設計。

OGMブルーヘブンは巻いた瞬間に分かるボディー剛性の強さ。それはフィールドテストで見えにくい部分を、1つ1つ検証し裏付けしながらながら作り込んだ強度設計がもたらしています。

 

新たなブリッジ形状によって強度アップしたフレームのパーミングサイドも大胆に削り込まれています。素手のパーミングが多いスローピッチジャークにおいて、釣りの最中にストレスとならないようなカットを幾通りも試したデザイン。

大幅な軽量化をもたらしたフレームデザインは、先代とは明らかに異なる感度向上の副産物的な効果ももたらしています。

 

全ての積層にカーボンシートを施し、コアシートには高強度/高弾性の24tカーボンを採用しました。

カーボンアーム単体でもアルミ材料と比較し約1.8倍感度アップし、また、ハンドルノブはEVAよりも軽量/高感度なコルク材を使用し、ノブキャップエンドも解放形状で軽量/高感度となっています。

 

セカンドモデルのS2Tは耐久性と静音性のバランスを追求し、高力真鍮素材を用いたドライブギヤーでしたが、今回はさらなる高感度を求めて素材硬度の高いステンレス材を採用しています。

 

スロースタイルやパワースローゲームに特化した機能が向上

ファイト中にパーミングサイドでドラグレバー操作が可能。
リーリングする手をハンドルから離さないことができるメリットは、従来のベイトリールの発想に無い先手のファイトが可能に。

 

トップアングラーだけのシークレットテクニックがジグのフォールスピードのコントロール。

先代のS2Tではフリーポジションからレバーをバックしてブレーキコントロールをしていましたが、今回はFREEポジション～MINポジションをノーマルモデルよりも可動範囲を拡大。これはドラグワッシャーとディスクが接触するMINポジション直前で、微妙なブレーキコントロールを可能にしたカムセッティングです。このカムセッティングはバイトが出た時に、そのままレバーをアップすることで素早いフッキングには入れます。

 

フレームとギヤーボックスのエッジ処理にも実釣アイデアを盛り込んでいます。

ドラグレバー可動範囲のエッジ処理を可変することで、レバーを操作する指は関しているポジションを認知し、ドラグレバー位置をノールックで確認できます。

 

通常表面の凹凸が大きいコルクワッシャーを特別な圧縮方法により平滑な面に仕上がっています。
1～3kgの使用が多いスローピッチジャークにおいて、コルクワッシャーの弱点でもあった低テンション時のスティックスリップを低減します。
G40コルクは接着剤の使用量が少ない製法のため、ハイテンションドラグでは破損しやすいワッシャーです。
ハイテンションドラグを常用する場合には同サイズのラバーコルクワッシャーの交換をお勧めします。

 

スプールシャフトに使用している64Ti材料は軽量高強度である反面、素材の摩擦係数が大きくドラグレバーのON/OFF回転操作に連動するスプールのスライドに引っかかりが生まれます。
そこで、スプールシャフトの表面には、モーターサイクルのレースシーンにおいて摩擦を低減する表面潤滑処理、WPC(表面改質)+DLC(ダイヤモンドライクカーボ）処理を施しました。
確実なスプールスライドとともにレバー操作の質感もアップしています。

 

スローピッチジャークにおけるベンチマークデザインとなったAE(AIR EGG)ノブに、4Aグレードの上質な天然コルクを採用しました。（上面/下面はコルク欠け防止にラバーコルク）同硬度のEVAと比較して軽量でドライ感を保ち、長時間使用においても経たりが有りません。
L50のPSGモデルにはAE100、S2TモデルにはAE85、L30にはAE82を装着しました。

 

スペック

 

カラーラインナップ

ブラック/ゴールド、ブラック/ダークシルバーの2色展開。

 

 

釣りで使いたいというのはもちろん、「持っておきたい」という所有欲をかき立てられる、細部にまでこだわりぬいた最上級ブルーヘブン。

いやぁ、オフショアファンならずとも、このリールで大物を掛けたら…なんて夢が広がりますよねぇ。