昨年のフィッシングショー会場でもお披露目されていたアピアの「エルドール115F」がいよいよ完成を迎える。
手掛けるのは、広島のランカーハンターで知られる松尾道洋氏。これまで数々のモンスターシーバスを仕留めてきた松尾氏が満を持して送りだすウェーディング特化型ミノーが、このエルドール115Fだ。
特徴は何といっても高い飛距離と安定した飛行姿勢。シャロータイプのフローティングミノーでありながら、同サイズのルアーと比較するとかなりの飛距離を叩きだす。
ウエイトを重くすれば簡単に飛距離を出すことはできるが、そうするとサイズが大きくなったり、シャローをトレースすることができなくなる。「軽いウエイトで飛距離を出す」これがエルドールを開発するうえでの大きなネックとなった。
それを可能にしたのが、美しい曲線美を描く流線ボディ。「エルドール=金の翼」という意味を持つ通り、軽量なルアーをいかに遠くへ安定して飛ばすことができるかという点をトコトン突き詰めたミノーなのだ。
一般的なシャロー用ミノーは軽い比重で設計させているため、飛距離という点では満足のいくモノがなかなかないのが現実。その点をウマくカバーすることができるのがエルドール115Fの大きな魅力だろう。広範囲のシャローを徹底的にサーチできるため、ウェーディングには欠かせないモデルだ。
トレース可能なレンジは水深10-30cmと浅く、足元までキッチリとレンジを攻略することができる。アクションはロール寄りのウォブンロールで、どちらかといえば食わせ系のアクションだ。
カラーには、コレまでのアピアには見られなかったマツボックリ(松尾SP)やチャートバイパーといった斬新なカラーもラインナップ。これはメガバスとの共同開発が産みだした攻めのカラーリングではあるが、決してネタではなく、松尾氏ならではのハマる状況を想定している。
河川はもちろん、干潟などシャローエリアでのウェーディングで間違いなく重宝するミノー、エルドール115F。個人的にも大注目のルアーなので、発売の際はぜひショップへ駆け込んでレビューしてみたい。