今江克隆のルアーニュースクラブR 第975回「令和時代のロッド最先端情報」の巻
「カレイド インスピラーレ」2020モデル
さて、ロッドの話をここまで書いたら、自分のスタイルの象徴でもあるエバーグリーン「カレイド・インスピラーレ」の2020モデルも詳しく紹介したかったが、現時点で公式公開できるのは「ブラックレイブンEXTREME IRSC66MHF-TG40X」、「クーガーELITE7 IRSC-70MSC」そして「ディアウルフ Wild7 GT-R C70MSCX」の3機種。
既に3年以上の年月を掛けて真のバスロッド最高峰を求めつづけ、いよいよその目標が実現の域に達しそうな、時代を変える3機種になる存在だと思う。
その理由は、昨年「クロスファイア・スティード」から実に6年以上の歳月を掛けて、実現できた「スパインレス構造」を堂々と名乗れる「スーパースティード66ML」の完成によるコンバットスティック誕生以来30年、自分がロッドに求め続けた絶対性能「スパインレス構造」が、遂に現実のものになる日が来たからだ。
クロスファイア時代に7割程度しか実現できなかった「7フィートクラス、ミディアムアクション以上のクラスでのスパインレス化の実現」は、自分がコンバット、テムジン、カレイドと常に目標としてきたロッドの「明確に差が出る真の性能」だからである。
予期せぬアワセの時の竿先が捻れて踊り、キキンっと糸が鳴いてフッキングロスの出るロッド、ブランクス内偏肉による意図せぬコリッとした引っ掛かりによるバックハンドとフォアハンドで軌道が変わるロッド、それを人間側の感覚の修正でカバーするのではなく、常に「気持ちよく芯を喰い続けられるロッド」、それがコンバットスティックの目指すべき到達点だと30年前から足掻き続けてきた。
究極は「電撃」でのスパインレス化だが、それは最終目標である。
究極の7Mが完成!
その7ミディアム(M)の究極、先鋒「クーガーエリート7」が来年2月遂に市場ビューする。
片手で扱える7フィートM、まさにスーパースティードGTRのロング&パワーモデルだ。
表示スペック最後の「SC」は「スパインレスコンストラクション」の意味である。
そしてまだそのナノアロイ特性を公にできない最新素材、超高弾性ながら圧倒的な高強度高粘度を実現し、突き抜けた切れ味と驚異的軽さを実現した「M40X」業界初搭載の「ブラックレイブンEXTREME」も同時デビューする。
これはブラックレイブン溺愛マニア、南プロもブラックレイブンをサブに置いた程の、まさにテムジン以来、最高究極の超軽量、高弾性高強度高感度ボトムセンサーの誕生である。
最後に、2020年フィッシングショーのエバーグリーンの最強にして最大の目玉、新機種「DIRE WOLF WILD7”」については、また次回の機会に解説したい。