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【エギング上達講座】「ダイバーとして水中から確認できた」イカの意外な習性と有効なエギのアプローチ法

寄稿:中井 敏秀
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こんにちは。中井敏秀です。

もう間もなく冬ですね。これから気温が冷えこんでくることで、水温も同じように下がってくるこの季節。

これだけ冷えこんでくると、エギングでイカを釣るのも非常に難しくなってきます。

私はボートのエギングがメインですが、「昨日はよく当たったのに今日はどうなってるの?」 という事が起きることも今の季節ならではですよね。

日々の気温の変化と共に、アオリイカの活性も変わりやすくなるので、ホント困ることが多いです。

エギングをしている人なら同じように、日々パターンが異なるアオリイカを釣るために色々なパターンを試行錯誤をされていると思いますが、今回は普段私が行っている「エギのセレクト方法」や「アプローチ」について紹介していきます。

中井 敏秀(Toshihide Nakai) プロフィール

三重県引本(ひきもと)のレンタルボートとガイド船「エヌテックマリン」の代表を務める。ガイド船の人気船長で、ティップランエギングに関しての知識と長年に渡り現場に立ち続けて蓄積された情報量はトップクラスである。

 

 

水温の変化でアオリイカの動きはどう変わる?

まずはアオリイカのシーズン的なことを解説していきます。

アオリイカは5月初旬(水温18度くらい)から産卵が始まり、8月後半ごろまで産卵をします。

私が住む地域では、アオリイカの産卵場を作る活動が盛んに行われていますが、今年はお盆頃でも沢山の産卵と孵化(ふか)が確認できて驚きました。

アオリイカの卵の写真

 

水温にもよりますが、約1か月ほどで孵化をして、それぞれ旅たっていきます。

当然、早くに孵化した個体は1kgを超えるほどに成長しますが、場合によっては手の平より小さいサイズも釣れる事がありますよね?

それは産卵期5月初旬~8月後半の約4カ月ほどの孵化したタイミングの違いなんです。

まさに今の時期である11月から12月頃になると500gから1kgまで成長し、食欲旺盛な時期がきます。

 

その時期が秋の数釣りシーズンというわけです。

その後、冬に入り水温が15度を下回ると食欲も減ってきます。

 

エギングの1投目で絶対にしてはいけないこと

そんな水温が下がり、イカの活性が低下してきますが、ふだん1日エギングゲームをする中で、アングラーによって色々な「パターン・考え方」があると思いますが、皆さんはどうされていますか?

私はエギングをする中で絶対にやらない事が1つだけあります!

それは、新しく入ったポイントの1投目はラトル入りのエギを絶対に使わないことです。

 

イカは非常に振動に敏感な生き物

それを述べる理由として、私は「釣り人」であり、「船頭」であり、水中での調査や作業を行う「潜水士」でもあります。

 

ですので、1投目でラトル入りのエギを投げない理由について水中目線で解説していきます。

アオリイカは聴覚が無いのに等しいほど、非常に音が聞こえづらい事をご存じでしたか?

ラトルの効果というのは、音で反応している訳ではなくてボディに入っている玉の振動を感じ取っているようです。

アオリイカは聴覚が弱い分、振動や波動を感じる感覚器が非常に発達しているんです。

実際に私もアオリイカ産卵床に産卵具合の調査で潜水することがありますが、産卵中もしくは潮目で浮いているアオリイカと出会うことがあります。

アオリイカがまだ卵の中にいる写真

 

その場合、背中に背負っている空気タンクをコツン !と軽く叩くと瞬時に体色が黒くなり警戒して逃げてしまいます。

振動にはかなり敏感だという事を実際に確認して目の当たりにしているので、新しく入ったポイントの1投目ではラトル入りのエギは使いません。

特に水温が下がってくると、それを感じる事が多いですね。

 

ラトル入りのエギにチェンジする時は?

では1投目はどのタイプのエギを使うの? と思われているはずですが、ラトルなしで静かにアプローチすることが基本。

反応が無ければ波動系のエギに変えてみます。(パタパタフット・パタパタフィン等)さらに反応が無い場合にラトル入り(振動)の出番! という感じです。

波動系エギ(パタパタフットタイプ)

 

波動系エギ(パタパタフィンタイプ)

 

ラインシステムについて

そんな繊細なアプローチが必要なエギングですが、同じくらい大事になってくるのが、ラインの存在です。

極端ですがロッドがなくてもラインがあれば釣りはできますからね!

ここ10年、エギングで使用されてきたPEラインの進化は驚くばかりですが、いくらラインがよくなってもPEとリーダーの結束が悪ければ意味がありません。

特に初心者の方にお伝えしたいのですが、編み込む結束方法を覚えて下さいね。

 

難しいことや大変なことも解りますが、これから寒くなる時期にコタツの中で頑張って練習して下さい。その結び方を覚えることによって捕れる数が増えることになるでしょう。

私のラインセッティングはメインのPEは0.6号でリーダーは2号です。使用しているラインは、「ソルティメイト PE EGI ULT HS8」【サンライン】。

写真は0.5号です

サンライン公式「ソルティメイト PE EGI ULT HS8」詳細ページはこちら

規 格 号 柄 0.3号 0.4号 0.5号 0.6号 0.7号 0.8号 1号
120m単品 直強力(kg)MAX 4.5kg 5.3kg 6kg 7.7kg
180m単品 直強力(kg)MAX 2.5kg 3.3kg 3.9kg 4.5kg 5.3kg 6kg 7.7kg
240m単品 直強力(kg)MAX 2.5kg 3.3kg 3.9kg 4.5kg 5.3kg

 

リーダーは「ソルティメイト エギリーダーFC HARD」【サンライン】です。

サンライン公式「ソルティメイト エギリーダーFC HARD」詳細ページはこちら

規 格 号 柄 1.5号 1.75号 2号 2.25号 2.5号 3号 3.5号 4号
30m単品 LB 6Lb 76Lb 86Lb 96Lb 106Lb 126Lb 146Lb 166Lb

 

 

これらのラインは非常になめらかなのに少し張りがあり、その張り具合がエギングでありがちなティップ絡みを軽減してくれます。

プロ級の方はもちろん、この釣りに慣れていない方にも使いやすいラインと思いますよ!

リーダーの長さに関してですが、キャスティングの場合、投げる時のロッドの先の垂らしをみて、リールのスプールに結び目が入らない長さがオススメ。

 

ティップランエギングの場合はヒトヒロ(両腕一杯)の長さにしています。

ライントラブルの理由の1つがキャストした時にどこかに引っ掛かってパチーン! っといい音させる方は、ラインの結び目がスプールの中に巻き込んでる場合が多いです。

思いあたりがある方は、一度確認してみて下さいね!

これから水温が下がり、アオリイカのご機嫌も良く変わる時期ではありますが、その分サイズが良くなってくるので、寒さに負けず釣りに出かけて下さいね!

サンライン(SUNLINE)

1977年設立、山口県岩国市を拠点とするラインメーカー。 独自技術の開発力が高いだけでなく、大手材料メーカーや大学研究機関との連携・共同研究 により、最新テクノロジーを駆使したライン開発も進めている。また各分野に約400人強のフィールドテスターがおり、現場からのフィードバックも豊富。 最新テクノロジーが導入されたあらゆるジャンル(バス、ソルト、トラウト、鮎、へらぶな、渓流など)のラインを続々と輩出中!

ソルティメイト(SaltiMate)

ソルティメイトはサンラインのソルトウォーターゲーム専用ラインブランド。あらゆるSWゲームフィッシュ用のPE、フロロ、リーダーなどをラインナップ。エギング用の「PEエギULT」シリーズ、ライトゲーム用の「スモールゲーム」や「鯵の糸」シリーズ、ジギング用の「PEジガー」など人気アイテムがズラリ!
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