今江克隆のルアーニュースクラブR 第974回「サプライズとディープトレーサー」の巻
秋冬の最注目アイテム「ディープトレーサー」
そして、今回たまたま池原ダム談義に花が咲いたが、その理由は自分的に今年の冬、最も気になっているというか、未知のポテンシャルを強く感じているのが「ディープトレーサー」だから。
シーズン中はトーナメントの釣りがほとんどなのでなかなか研究し切れない部分があったが、今回、その開発者である宇田氏にいろいろ聞いて、ますますその可能性に興味を持った。
この「ディープトレーサー」はビッグベイトを深く潜らせることを主眼に開発されているが、特にイマカツで言えば「バスロイドJr/DSF」のような地力で潜る力があり、なおかつリップのフックガード効果が高いビッグベイトは、そのアンダーウェイトとワイヤー効果で10m前後をドラッギングで根掛かりを極力減らして大胆に攻められるのがウリだ。
自分もこの「ディープトレーサー」に、低水温期向けに試作しているジャバロン型関節最大可動タイプのリップ着脱式「レプリケーターDSF/JVM」をセットしテストしているが、これが最強に素晴らしい。
恐らくこれ以上デッドスローでボトムを這わせて動き続けるビッグベイトは存在しないと言い切れる出来栄えになっている。
まるで深海の「アベンタクローラーRS」?というよりは、大地震の使者?「リュウグウノツカイ」ですかな…。
コレの完成次第、池原ダム、琵琶湖湖北で試すのが楽しみで仕方がない。
プロトをお送りするかもしれませんので…
ちなみに一般販売用の240mmサイズと、ネット限定予定の300mmを同時進行させてます。
ビッグベイト以外との組合せが超ヤバいかも…
しかし、この「ディープトレーサー」、これは決してビッグベイトだけに使うものではなく、様々な可能性を感じさせてくれている。
この秋冬、そして早春に掛けて、ビッグベイト以外に最も自分が可能性を感じているのが実は「ステルススイマー」もしくは「スラッシュバンビ」との組合せだ。
特に「ステルススイマー」は、それ自体の回避力が抜群な上、最も動きの活き活きとするノーシンカーヘッド挿入タイプを1ozの「ディープトレーサー」にセットすれば、いかなる立木エリアでも、レイダウンでも、岩ゴロゴロでもお構いナシに深海を舐めることができる可能性がある。
琵琶湖の薮田がシャレで「ジンクスミニ」を無理矢理「ディープトレーサー」に組合せて、いきなり結果を出していただけに、「ディープトレーサー」と様々なルアーの組合せは、今冬のトレンドになることは間違いないだろう。
ただ、ルアーのメインウエイトとトレース用アンダーウェイトのバランスを上手く組合せなければ、バランスのよいディープトレースは難しいので、そこがこれからの研究課題になりそうだ。
ちなみに桧原湖で「IK400RS カオスダイバー」に「ディープトレーサー17.5g」で、キャスティングでも難なく6m~7mまではベタベタでタッチできた。あの時、「ディープトレーサー」の1.5oz以上を投げて巻けるロッドがあれば、どれぐらいの水深を50mドラッギングでキープできるか非常に試したかった。
自分的にはロスト覚悟でも圧倒的に沈む1.5oz以上の「ディープトレーサー」がものすごく気になる今日この頃である。
冷やかしで行った東条湖オープンだったが、冷やかし以上のなかなか充実したバストークが聞けた1日でした。