【山田ヒロヒトが解説】オカッパリエギングの釣果をモロに左右するポイントでの「立ち位置」について
シモリの存在を位置した立ち位置を考える
さて、そんな立ち位置に関する話ですが、まず私が重要視しているのが、地形や水中に沈んでいるシモリの存在を意識した立ち位置を選ぶことなんです。
私は、まずポイントの特長を大まかに理解するために、ネットの地図情報を衛星写真で確認します。具体的にはGoogleマップの衛星写真で確認します。
出典:グーグルマップ
これを使えば、水深が浅い場合などは、沈み根なども、だいたい把握できますし、同時に、ある程度の水深も把握できます。
もっといえばワンドの形状や、その位置関係から、潮の流れも少し分かる場合もあるでしょう。 そこからアオリイカの溜まる場所を自分でイメージするの釣果を伸ばす手法の1つです。
ちなみに衛星写真で墨跡まで分かる場合もあったりしますよ!
立ち位置に対して潮がどのように動いて、その潮に対してエギをどうトレースしてやるのがイイのか?
で、今回は、そこまで細かいプロセスは省いて、最後に立つ立ち位置についての注意点のみを話してみます。
例えば、大きなワンドを目にした時、どこに立とうか? とても悩むと思います。
その場合、私はもちろん前述したシモリや地形的な要素ももちろん考えますが、さらに突っ込んで考えると、立ち位置に対して潮がどのように動いて、その潮に対してエギをどうトレースしてやるのがイイのか? ということを考えます。
潮に対してエギが点で交わるのではなく、線で交わる立ち位置でキャストしてほしい
その答えなんですが、私の場合、潮に対してエギが点で交わるのではなく、線で交わる立ち位置でキャストしてほしいということ!
ちょっと分かりづらいと思う人もいると思うので、図1を見てください!
AさんとBさんがいますが、AさんとBさん、線で釣りができているのはAさんの方です。Bさんは、点で交わることになります。
図1で言いたいのは、ワンド奥のカケ上がりは、ワンドへの潮の入り方により、線で釣りができることが多くなります。
ブレイクに沿って回遊してくる個体を更に潮が線で交わることで確立を上げて行きます
続いて、図2を見てください。
図2は、ブレイク等の線をなくして見やすくしただけです
なお、単純に沖に払い出すような潮というのは、線で交わっていることが多いです。
一方、横に流れているような場所では、点で交わることが多くなります。
そのことは、図2を見てもらっても分かると思います。
あと、いいポイントに立っている場合なんかで良く感じるのが、真正面にキャストした時と、ちょっと右にキャストした時、左にキャストした時、キャストしたエギの重さが違い、潮の流れが違うと感じることが多くなります。そのようなポイントも1つのヒントになります。
潮に乗って回遊してくる個体を待つ場合は、潮とエギのトレースラインの関係を考えることが特に重要
レッドモンスターのような、潮に乗って回遊してくる個体を待つ場合は、このような潮とエギのトレースラインの関係を考えることが特に重要なことになります。
潮の重さを感じたり、理解するのにも、ロッドの感度はとても大切
こういった潮の重さを感じたり、理解するのにも、ロッドの感度はとても大切になってきます。
ダイワのストイストシリーズのロッドは、ティップにSMT(スーパーメタルトップ)や繊細なカーボンソリッドを使ったモデルがあるのですが、こういったロッドは少しでも潮の変化を捉えられるように心がけて作っていますので、ぜひ試してほしいロッドです。
■SMT(スーパーメタルトップ)
※76M-SMTT、76MMH-SMT、80LM-SMTに採用、72H-MTはメタルトップ採用。
超弾性チタン合金穂先スーパーメタルトップは、圧倒的な手感度の向上で、海中からの様々な情報をしっかりアングラーに伝達。
76M-SMTTは、「スーパーメタルチューブラートップ」。
76MMH-SMT、80LM-SMTは、「スーパーメタルソリッドトップ」。
アイテム | 全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
自重 (g) |
先径/元径 (mm) |
エギサイズ (号) |
適合ライン (号) |
カーボン 含有率 (%) |
メーカー希望 本体価格(円) |
72H-MT | 2.18 | 2 | 113 | 115 | 0.7/10.9 | 50-160 | 0.6-1.5 | 99 | 75800 |
76M-SMTT | 2.29 | 2 | 118 | 99 | 1.6(1.5)/8.9 | 2.5-4.0 | 0.4-1.0 | 99 | 75800 |
76MMH-SMT | 2.29 | 2 | 118 | 105 | 0.9(0.8)/10.4 | 3.0-4.5 | 0.5-1.2 | 99 | 75800 |
80LM-SMT | 2.44 | 2 | 126 | 99 | 0.6/10.4 | 2.5-4.0 | 0.4-1.0 | 99 | 75800 |
82MHH | 2.49 | 2 | 129 | 113 | -/1.5/12.4 | 3.0~4.5 | 0.5~1.2 | 99 | 72000 |
84M | 2.54 | 2 | 131 | 105 | 1.4(1.3)/10.4 | 2.5-4.0 | 0.4-1.0 | 99 | 69300 |
88LM-S | 2.64 | 2 | 136 | 107 | 0.8(0.7)/10.9 | 2.5-4.0 | 0.4-1.0 | 99 | 71300 |
89M | 2.67 | 2 | 138 | 110 | -/1.3/11.4 | 2.5~4.0 | 0.4~1.0 | 99 | 72000 |
90ULL-S | 2.74 | 2 | 141 | 108 | 0.8(0.7)/10.9 | 1.8-3.0 | 0.4-1.0 | 99 | 71300 |
108MLM | 3.25 | 2 | 167 | 137 | 1.3(1.2)/12.9 | 1.8-3.5 | 0.4-1.0 | 99 | 73300 |
潮を感じ取る工夫としては、シャクった時のエギの重さを感じることも重要
そして潮を感じ取る工夫としては、シャクった時のエギの重さも、とても大切です。
流れが増したり、変化があると、エギをシャクった時にロッドに伝わる重さも変わってくるので、重くなったり軽くなった場合、特に注意しておかなければなりません。
あと、線と点での立ち位置で、使うエギについてですが、回遊してくる割合が底を意識していると考えると、やはり重めのエギを丁寧に底に放置する時間も交えながらじっくり釣りをしていれば、線で潮に乗ってくる個体に対してエギを発見させる可能性を上げることができます。
水深にもよるのですが、こういった潮を感じ取るのに向いているのが、エメラルダスステイだったりするので、これからの時期には、特にステイをきっちり使ってもらうことをオススメします。