先日開催されたジャパンフィッシングショー2017の会場で訪れたティムコブース。数々の最新タックルが並ぶ中で注目したのは、やはりというかフェンウィックの名を継ぐNEWロッド「フェンウィック・エイシス」だった。
エイシスの特徴は、何といっても従来のフェンウィックシリーズとは根本的にロッド作りのコンセプトが真逆という点だろう。これまでのフェンウィックシリーズは、ロッドのマテリアル、つまりブランクの素材を基本としたロッド製作を行ってきた。
例えば、テクナGPは主な素材に、防弾チョッキなどに使用される強靭なアラミドヴェールと呼ばれるを採用し、このマテリアルをメインとしたラインナップを展開してきた。そのため、同シリーズ内でベイトフィネスやミドストモデルなど異なる調子のモデルでも、基本的には同じマテリアルが使用されていた。
これは何も悪いことではなく、一般的に行われているロッド製作の手法なのだが、この考え方を180度変えたのが「エイシス」なのだ。
ロッド作りの考え方を「素材から」ではなく、「ロッドの用途から」考えることで、ロッドごとに最適なマテリアルを採用したのだ。
そのため、エイシスを構成するブランクには「HI-STRENGTH ARAMID VEIL DESIGN」、「HI-DENSITY ARAMID VEIL DESIGN」、「HI-SENSITIVITY NANO MATRIX DESIGN」という3種類のブランクが採用され、機種ごとに最適化されている。
この考え方の転換により、用途に合わせたモデルがさらに洗練され、釣り方にマッチした高い操作性や感度、強度といったパフォーマンスが向上している。
ラインナップはベイトロッド8機種、スピニングロッド5機種の計13機種。トーナメント向きなモデルから、フリッピングモデルまで各ジャンルの釣りに合わせた特化型モデルが揃っている。しかも安心の3年保証付き。
発売は2017年3月予定なので、そろそろ財布と相談してもよい頃合ではなかろうか。