こんにちは、イマカツ・プロスタッフの三原直之です。
三原直之(Mihara Naoyuki) プロフィール
10月は、陸王決勝(徳島県・旧吉野川)→TOP50最終戦(福島県・桧原湖)→バスプロ選手権西日本大会(兵庫県・生野銀山湖)と、相変わらず怒涛のトーナメント月間で、バサーオールスタークラシックの延期なども含めて本当にまだ10月!?と感じるほど走り回っていました。
今年はまだジャパンスーパーバスクラシックが残っているので、最後の最後まで全力で頑張りたいと思います。
さて、そんな怒涛の10月の間に、三原直之プロデュースロッドの「ロデオライドリバイバー」が発売されました。
初回分から好評を頂き、ご購入してくださった皆様には本当に感謝しています。
スピニングモデルの「アンセム(RRR 61UL-M)」も、ベイトロッドモデルの「バトルクライ(RRR 70XH)」も、本当に自信のある素晴らしいロッドなので、ガンガン使い込んで良い魚をキャッチしてください!
さて、今回はそんな「ロデオライドリバイバー・ バトルクライ」について。
ロデオライドリバイバー・ バトルクライ
これまで使ってきたビッグベイト用のロッドは、馬淵(利治)プロがプロデュースした「ロデオライド611HXFF」というモデルでした。
ここまでキャストしやすく、扱いやすいビッグベイトロッドはなかなかなくて、まさに”FF”と称したファイティングフィネスの名がピッタリ。
力で捻じ伏せる剛性というより、柔よく剛を制すようなスマートさを持つビッグベイトロッドでした。
ですが、今年のTOP50七色ダム戦において、最終日に3kgクラスをバラシました。コレがキッカケで「ロッドのレベルを上げて、釣りのレベルを上げよう」とビッグベイト用ロッドを作ることになりました。
「ロデオライド611HXFF」は確かに良いのですが、満足度で言ったら80%ぐらいで、残りの20%を埋めるために作ったのが「バトルクライ」です。
その20%の足りない部分として、まずは「ロッドの粘り」。
バスに首を振らせないために
ぶっちゃけて言えば、硬いロッドであればビッグベイトは扱えます。
でも、硬いだけではキャストした時にルアーの軌道がブレたり、魚を掛けた時にバラシが多くなります。
そこで自分がリクエストしたのが「まるでグラスロッドのような粘り方をするビッグベイトロッド」という要望でした。
こうすることで、ファイト時にバスの首振りが少なくなり、急な突っ込みにも耐えられ、ロッドの硬い反発 対 バスの力強い首振りやジャンプで起こる身切れによるバラシが少なくなります。
バスに首をなるべく振らせない、たったそれだけのことなのですが、その”それだけ”はゼロか100の世界。
このロッドは、そこに全力注いで突き詰めたロッドなのです。
フッキング性能
もう一つ、こだわった点としてはフッキング。
主に「ギルロイドjr.」や「SG+アンドロイド180」など、ステイしてる時にバイトすることが多いルアーを扱うロッドです。
ルアーを引っ張り続けるファストムービング系ルアーと違い、ルアーが動いていない分、ラインにテンションを掛けていない状態からフッキングをしなければなりません。
一般的なレギュラーテーパーの乗せ重視のビッグベイトロッドとは違い、ファーストテーパー寄りの掛け重視のパワーロッド。
さらにビッグベイトを扱うので、フックは太軸のトリプルフックだし、食ってくるバスはデカいし…。
そうなると、ラインテンションを抜いている状態からフッキングをバッチリ決めるということがとても難しくなります。
そこで、青木哲プロと一緒にブランクスを何本も触り、「一見、硬いブランクス」を選び、その「曲がるまでの硬さ」にこだわってガイドセッティングをしてもらいました。
お陰でトップガイドが異常にデカくなるという不細工なセッティングになりましたが、完璧と言えるほどフッキングもバッチリになりました。
キャストフィールに関しては、「ロデオライド611XHFF」が完璧だったので「バトルクライ」にもしっかりと継承させ、粘りのあるブランクスを使用したことにより、軌道のブレが少なくなって、ビッグベイトが真っすぐキレイに飛ぶようにもなりました。
キャストフィール、フッキング、ファイトパワー、自分が理想とするビッグベイティングにおいて「完璧」と自負するロッドが完成しました。
コレでもう、あのいつまでも頭から離れないバラシがなくなるはず。
ミハラの全力を注いだビッグベイトロッドです。
また追加販売も予定しているので、是非ぜひ使って、その良さを体感してみてください。