ルアーニュースRをご覧の皆様はじめまして。
新潟県の柏崎(かしわざき)でルアーフィッシング船「アシストクラブ金進丸」のガイドとして舵(かじ)を握っているキャプテンの秋山 進一です。
秋山 進一(Shinich Akiyama) プロフィール
さて、さっそくですが…みなさん「ジギング」ってどんなイメージをお持ちですか?
船の上で、シャクってターゲットを狙っていくイメージじゃないでしょうか?
ただ最近はSLJ(スーパーライトジギング)など、シャクらないジギングもアツくなってきてるんです。
SLJなどの「シャクらないジギング」は今までのジギングと比べて体力的な負担が少なく、ハマる女性も増えてきています。
今回はそんなシャクらないジギングの元祖ともいわれる「スキッディング釣法」についてのご説明と、このメソッドの重要性についてご紹介していきます。
「スキッディング」とは?
まず「スキッディング」という言葉に馴染みが少ない人も多いかと思いますので、その説明から!
「スキッディング」とはSquid(イカ)、Skid(滑る)などの意味合いを持ち、生きたイカが獲物を捕食するような動きをメタルジグで行い、激しくシャクリすぎずフォールの動きで食わせる釣法です。
イカが滑る(Skid)するように泳がせることにより、スキッディングと呼ばれるようになったというわけです。
今までのジギングとは?
ジギングとは元々、青物中心をターゲットに開発されてきたルアーフィッシングカテゴリーであり、能動的にシャクる動作のスポーティ感から、平成初期から火が付き始め、若者アングラーを中心に一大ブームとなったルアージャンルなんです。
1日中ハイピッチでシャクり続けるには、それなりの体力と根性が必要なイメージが先行し、アングラーが狙うターゲットも大きな青物が多く、高齢者や女性アングラーにとっては、ハードルが少し高いイメージでした。
しかし近年、ハイピッチでシャクり続けるジギングとは少し趣向の違う、「鯛ラバ」「テンヤ」などのアタリが多い老若男女、誰でも簡単にチャレンジ出来るオフショアゲームがブームとなりました。
このブームのキーとなったのが「細くて強いPEラインの普及」であります。
「細くて強いPEライン」はオフショアアングラーの増加や需要と供給の関係により、手に入れやすい価格になってきております。
誰でも細くて強いPEラインを安価で手に入れることができるようになり、「スキッディングメソッド」の誕生に大きく影響を与えました。
昔から細いラインをメインにタックルを組み立てていました。
実は2000年くらいから、ジギングで使うラインと言うとPE3号4号が一般的で、細くても2号が当たり前の時代でした。
そんな中、私はPE1.5号(当時は16Lbテストの強度)のポテンシャルの限界を極める為、どんな時でもPE1.5号をメインにタックルを組み立てていました。
クラスライン別でブリの「JGFA(日本記録)」を獲るなど、自らポテンシャルの高さと、細号数のメリットを痛感していました。
細いラインでも結束強度の出るSCノットを考案
ただノットとして主流だったのが「ビミニツイスト」、「ダブルライン」又は電車結びなどで、うまく結ばないと結束強度が60~70%程ぐらいしかでないということも多々ありました。
慎重な扱いをしてあげないと、細号数のPEラインのノットが切れてしまう場合が多かったんです。
最大5~6kgのワラサ狙いで「他船から秋山が1.5号にしろって言うたお陰で、お客さんのラインが切られて魚が獲れないよ~。」といった声まででていました(苦笑)。
ただ、現在ではノットの結束強度クオリティは悪くても80%~90%でるようになりました。
またキッチリ結べていれば100%以上(ノットから切れない)あり、細号数でも切れることが無い「SCノット」を自分で考案しました。