今江克隆のルアーニュースクラブR 第967回「令和のネコリグはコレか!? ウワサの激セコワームに注目」の巻
ネコリグでの釣果の差に繋がる核心部分
それはこのテのワームがネコリグとして使う場合、折れ曲がる時に出す波動の強弱が最大のキモで、その波動がバスには「稚魚に錯覚する波動」、「小エビに錯覚する波動」があるという事実だった。
割り切って簡単に説明すると「細くて柔らかいと反応激悪」だったのだ。
ところが逆に「細くしても張りを出せばイッキに反応が良くなる」ことも分かった。
ここで、なるほど太さや細さのシルエットのローインパクトさも喰うか喰わないかの最後の選択には大きく関わっているが、このテのワームのキモは折れて戻る時の反発復元波動が稚魚やエビの波動にそっくりなのではないか?という点だった。
細いほどスレには強いが、波動が弱くなっては全然興味を示さない。
一番最適な長さと細さと硬さ(張り)の黄金比率があるのことが分かってきた。
そして、その黄金比率を考慮し、地道に仕上げていったのが現行の「スキーニーイール」である。
ネコリグのシンカーの重さとアクションによる波動の違い
「スワンプミニ」にインスパイアされ、それとは違うさらにフィネスな「波動」を発生させるため、最終的に「スワンプミニ」や「スワンプマイクロ」とは長さも太さも硬さも違う形状になった。
そして、このテのワームを2~6mの水深でも強く振動させるためには重めのネイルシンカーまで使えることも重要だ。
そのため、「スキニーイール4インチ」、「スキニーイール3インチ」ともに通常で挿入できない細さに見えるが、頭部の形状を工夫し、1.5gのネイルシンカーでもスムーズに頭部挿入できるようにデザインしてあるのが特長である。
自分的には「スキニーイール4インチ」はネコリグで、0.6〜0.9gシンカーを入れて比較的振幅の大きい連続シェイクでスイミングさせるとエビ波動、1.3〜1.5gのネイルシンカーで細かなハイピッチ連続シェイクで稚魚やワカサギそっくりの波動が出せるイメージに仕上げている。
事実、その波動は、メバル用のワームか?と錯覚するほどの「スキニーイール3インチ」でもかなり強力で、今期、TOP50遠賀川戦で7位入賞した折のワームはほぼ全て、2kgのビッグフィッシュを含め「スキニーイール3インチ」に1.5gネイルシンカーのネコリグでの2m前後のオダを狙ったスイミングでの釣果である。