最近人気のパックロッド。
各魚種・各メーカーが多種多様なパックロッドを世に送り出す中、アジングの伝道師・家邊克己さんが率いる34からもついにパックロッドが登場!
「パックロッドとは言いたくない。良いアジングロッドがたまたま4ピースだったというイメージ」という家邊さんの言葉からも相当な自信が伺える。
今回は開発した家邊さん自身にパックロッド制作に至った経緯や特徴などを解説していただいた。
家邊克己 Yabe Katsumi プロフィール
Q.なぜパックロッドを作ろうと思ったのですか?
アジングをどこでも気楽に楽しむためには当然道具も運ぶ必要があります。
ロッド以外の道具はある程度コンパクトにしてパッキングできますが、ロッドだけは海外だけでなく国内出張でもかなり気を使って運ぶ必要がありました。
そこでパックロッドがあればアジングを楽しめるシュチュエーションが増えると考えたからです。
Q.竿の継数が増えると強度は下がるんじゃ…?
高感度カーボンの特性を理解してもらい、使い方を誤らなければ継目の強度が心配なのは重いリグを投げたりする時に限られます。
魚とのやり取りでは継数が原因で折れることはまずありません。
Q.継数が多くなることで感度が下がり、小さなアタリも取りづらくなりませんか?
感度に関してもワンピースロッドの方がツーピースロッド或いはパックロッドよりも感度が良いとは限らないと思います。
同じカーボンを使用し、同じ設計をした状態で比較すれば若干の違いが感じられるかもしれませんが、それでもほとんど変わらないと思います。
それは継ぎ方にもよると思いますが、印籠継のようにフェルールと言われる別素材をそこに入れてしまうと感度を維持するのが難しくなる場合があります。
これは聞いた話で僕自身も経験上そう思っているのですが、感度の正体は振動波です。
物質によってこの振動波の伝わり方は異なります(※「固有振動数」といいます)。
よく振動波を伝える物質もあれば、振動を吸収してしまって全然伝えないような物質もある、ということはみなさんも想像に難くないでしょう。
そして、肝心なことは「振動波が一致するモノ同士を接続すると振動の波の大きさが一致し振動はしっかり伝わる」ということです。
逆に振動波の一致しないもの同士を接続した場合は振動が伝わり難くなります。
それがいわゆる「感度が落ちる」ということになります。
ですから振動波の一致する素材を継いでいけば理論的には感度は落ちないことになります。
そこで素材を変えずに細く継ぐことが出来る並継を採用し、感度の低下を防ぎました。
Q.一口にアジといっても様々なサイズがいますが、急な大物や豆アジなどにも対応できますか?
私自身、年間を通して相当な数の取材がありアジを釣っています。
先にも申し上げたとおり、移動の際、最もネックになっていたのが「ロッドの運搬」でした。
コンパクトに分割できるロッドがあれば運搬に気を遣う必要もなくなるので本当にありがたいのですが、様々なサイズのアジを釣ることができなければ意味がありません。
取材中には予期せぬ大物が掛かることもありますし、場合によっては「豆アジを釣ってほしい」となるケースもあります。
そのため、自分でも取材で使いやすいように幅広い状況に対応できる懐の深さをもたせました。
おかげで本当に完成度の高いロッドが完成しました。
「パックロッドだけど通常のアジングロッド以上の使いやすさで、ありとあらゆるシュチュエーションに対応出来るマルチなロッド」
そんなコンセプトで完成したのがこのアドバンスメントBCR-56です。
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