今江克隆のルアーニュースクラブR 第962回「変幻自在!レプリケーターのマル秘ネタ公開」の巻
ジャバロン200モンスター伝説とは?
七色ダムや池原ダムでの「ジャバロン200モンスター伝説」は自分の想像以上で、その折、まだ開始して半年足らずのインスタで冗談がてら「ジャバロン200を復活して欲しい人はイイね!してください。2000イイね!以上ついたら考えます」って書いたら、瞬時に2000イイね!を遥かに超えてしまい、無視する訳にいかない状況になってしまった経緯があった。
折りしも「バラム300」の登場で、蛇腹ウォークの動きが再び注目され、サイズ的にもジャバロン200に匹敵する「レプ」に、「ジャバロン200」の動きをコンバートできないかで悩まされることになった。
これが苦難の道のりだった。
必要不可欠な3アクションを1つでこなすには…
単関節と、多関節の極みともいえる蛇腹関節の動きは、物理的にも能力的にも全く相反する矛盾の塊で、動きの三位一体(フラットテール意志通り左右ダート、ブーツテールハドル系I字アクション、ジャバロンテール多関節蛇腹スネークウォーク&超高速シヴァーアクション)どころか、三位相反の難題になってしまった。
3つのタイプを個々に作れば可能だが、複雑な大型ルアーの金型代と販売数量の兼ね合いを考えると現実味はない。
「ジャバロン200」のハード化も何とかできないかと考えた時、「レプ」のボディに最初から「誰もが簡単に手を加えられる余地」を残すことで、最後の難関「ジャバロン200ハード」の「スネークウォークと高速シヴァーアクション」を忠実に再現可能とすることに成功したのである。
もちろん、少々チューニングバランスにはコツを要するが、究極は「ジャバロン200」に相当するスナッグレス機能もである。
「レプ」の最後の難関となった「ジャバロン200」の動きを実現するために、「レプ」の各関節部分は全てネジ式で取り外し可能とし、各関節の可動域を任意に広げることができるよう、エッジ部分をムク構造に設計した。
この部分を大胆にカッターやリューターで削り取ることで各関節の可動域を格段に広めることができ、その上でアクションに支障をきたさない構造としている。
ただし、このチューンを行った時は、フラットテール装着時の左右のダートを意志通り行える機能は完全に消滅してしまう。
ただ、最初から可動域を広く取ってしまうと、どう頑張ってもフラットテール性能はチューン程度でどうにかなるレベルのものではないため、敢えて、削れるマージンを残しての第2関節タイト設定になっているのが「レプ」の最大の特徴でもあるのだ。