小野田 賢一(Kenichi Onoda ) プロフィール
皆さんはじめまして!サンライン・フィールドテスターの小野田賢一です。
さて、私がガイドサービスでゲストの皆さまをご案内する夏から秋にかけての遠州灘(えんしゅうなだ)では、キハダマグロのキャスティングゲームが最盛期となります!
2019年は例年よりも2ヶ月早くカツオが入ってきて、その後にキハダも入り、近年にないフィーバーとなっています!
遠州灘で狙うキハダのサイズは20kg〜80kgで、現在は40kg〜50kgクラスが最も多い状態となっています。
そのため、タックルは必然的にPE6号〜8号、リーダー150Lb以上のセッティングでバランスが取れるものをセレクトします。
そして今回の記事のテーマとさせていただきたいのが「キハダ攻略で重要なラインメンディングについて!」です。
「ラインメンディング」という言葉の意味を知っているアングラーは意外と少ないかもしれませんが、ラインメンディングを完璧にすることで間違いなく釣果は伸び、アングラーとしてのレベルも飛躍的にアップすること間違いナシ! ですのでぜひ最後まで読んでみてくださいね。
今回取り上げるキハダキャスティングだけでなく、多くの釣りでラインメンディングは非常に重要なテクニックとなりますのでオフショア以外の釣りを得意とする方も必読です!
「ラインメンディング」とは?
さてさて、前置きが長くなりましたが、まずは「ラインメンディング」とはなんぞや! ということを簡単に説明すると、キャスト後のライン処理を指します。
特にオフショアキャスティングではスピニングタックルを用いることが多いため、ベイトタックルに比べて、キャスト後のラインはよりテンションフリーとなるのでほっとけばどんどんラインが放出されます。
コレを思い通りにコントロールするテクニックが「ラインメンディング」というわけです。
「ラインメンディング」の重要性について
それでは、なぜ「ラインメンディング」が重要なのか?
今回のテーマである『キハダはラインメンディングで攻略せよ!』ということでキハダキャスティングに的を絞って解説させていただきます!
このキハダキャスティングゲーム、実に様々な要素があり、ターゲットをキャッチすることは非常に難易度が高い釣りです。フィールドへ出ても必ずしもキハダと遭遇できるとは限りませんし、ナブラを発見してもキャスト射程内に入らないこともあります。
1日クルージングしてチャンスはたった1投ということは普通であって、チャンスがまったく無い場合も多くあります。
そんなキハダキャスティングでは、少ないチャンスにいかにルアーを食わせるかが勝負の分かれ目となります。
たった1度のチャンスでも完璧なキャスティングと完璧な「ラインメンディング」ができれば飛躍的にヒット率は上がります。もちろんキハダが食っているベイトの種類や大きさ、その日のコンディション、すべて群れによって違うのでその瞬間ごとにアジャストしていくことも重要です。
そしてキハダキャスティングの基本であり、何より大切なのが着水直後のルアーの動きです。
フローティングにしろシンキングにしろ、着水後の数秒間が勝負となります。今期の遠州灘ではフローティングプラグでの実績が高く、誘い方は大きく分けて「誘い出し」と「ホットケ」に二分されます。
「誘い出し」では着水後にジャークを入れ、ルアーにアクションを加えますが、着水でキハダがルアーに気付き見てるものと思って心の準備をしておくことが重要です。
実際、バイトがあるのは着水後3アクション以内が多いです。そのため、「ラインメンディング」ができていないと着水直後のアクションがエラーを起こしチャンスを逃してしまうことが多くあります。
そして、より影響が大きいのが「ホットケ」です。キャスト後にそのまま放置して水面に浮かべておくこのテクニックはキハダキャスティングには必須。
「ラインメンディング」の方法について
特にナブラ撃ちで多用しますが、ナチュラルに浮いているだけのアクションを出したいのに「ラインメンディング」が出来ていないと不自然に動いてしまうのがこのテクニックで最も難しいところです。
ナブラに向けて走っているボートからのキャストなのでまず自分の位置が変わるためラインスラックが多く出ます。
そして風によってもラインスラックが当然出ます。それもキャストごとにボートの向き、ナブラ位置、風向きが変わるのでキャストごとに違うラインスラックを適切な「ラインメンディング」で処理していかなければないりません。