初めまして!ノリーズプロスタッフの津輕辰彦と申します!この度ルアーニュースRに寄稿させていただくことになりました。
津輕 辰彦(Tatsuhiko Tsugaru) プロフィール
初回ということで、自己紹介を兼ねてノリーズのロッド、「ロードランナー」についての話をさせていただきます。
田辺哲男さんとの出会い
私とロードランナーとの出会いは小学生の頃まで遡ります。
6歳の時、テレビ番組の企画で田辺哲男さんにキャスティングから教わった(なんと贅沢な!)ことからバスフィッシングのキャリアをスタートさせた私は、当然のことながら田辺さんのタックルは全てチェックしていました。
※その時の話はこちらをどうぞ!
https://garutsu.pro/archives/1530
当時はティファのグランドスラムが発表された頃で、当時大人気だったと後から知ることになるフェニックスシリーズからグランドスラムへ田辺さんのロッドが変わった頃でした。
今見てもカッコいい、カラフルにペイントされたグランドスラムのブランクスに憧れたものです!
それから程なくして、テレビや雑誌で目にする田辺さんのロッドがグリーンの物に変わったことに気がつきました。
ロードランナーアウトバック
見たこともないゴムのフォアグリップに銀色のカルカッタの組み合わせは信じられないくらいカッコよく、「いつか自分もロードランナーを使うんだっ!」と、小学生の頃から強く思っていたのでした。
その願いは、案外早く叶うことになります。
中学生の時にお年玉やお小遣いをかき集め、当時廉価版としてラインナップされていた、ロードランナーアウトバックシリーズの「600SDM/ピッチンシェイク」というモデルを購入したのでした。
今では考えられませんが、私が最初のロードランナーを手にした約20年ほど前は、まだ6フィート前後のロッドがベーシックとされていた時代でした。
とにかく投げた、理解を深めた少年時代
オカッパリ少年だった当時の私は、このロッドで背負えるものは何でも、それがロッドのウェイト表記を大きく超えるザラスプークやバイブレーションであっても、今思えば決してこのロッドに向いていないガード付きのラバージグなども含め、何でも投げてみては、「ゆっくり曲がってゆっくり復元するロッド」であるロードランナーを少しずつ理解していったのでした。
ちなみに私は、「釣りを長く続けていると、釣り具が際限無く増えつづける!」ということに数年前に気づいた時から物に愛着を持ち過ぎないようにしていますが、初めて買ったロードランナーアウトバック600SDMだけは今でも手元に置いてあります。私が唯一、一生持っておこうと思っているロッドです。
その後も高校・大学と進学し、社会人になった後も購入するロッドはほとんどロードランナーシリーズでした。
初代ハードベイトスペシャル630LB
最も記憶に残っているロッドとして、数年前に現行モデルに乗り換えるまで現役で使っていた、「初代ハードベイトスペシャル630LB(Nシステム)」がありました。
ガイドのスレッドは真っ白になり、ゴールドサーメットのリングはラインで削れて溝ができ、コルクグリップは私の手の形に痩せブランクスも傷だらけでしたが、全く折れそうな気配もないまま、むしろしっくりと手に馴染んで、約15年間、私の釣りを支えてくれたのでした。
2014年の秋に、今をときめく伊藤巧プロ(こう見えて我々は同い年であります 笑)に声を掛けていただき、ノリーズのプロスタッフとなるまでにも15年以上ロードランナーを使い込んできました。
ロードランナーシリーズの3つの特徴
今はメーカーの看板を背負う形でロードランナーシリーズを使っていますが、もともと長年使ってきたので、このロッドのことはよく知っているつもりです。
ロードランナーシリーズのメリットを3つ挙げると…
・投げやすく、キャストが決まる(つまりバイトが増える)
・ウェイト表記をかなりオーバーするものでも使える(つまりロッドが少なくて済む)
・折れずに長く使える(つまりコスパが良い)
という3点になります。
特に「長く使える」という点について、長年イチユーザーであった私は、今までに30本以上のロードランナーシリーズを使ってきましたが、一度も折ったことがありません。