家邊克己の「週刊!アジングマニアックス」第9回 アジングタックルで挑む!マレーシア釣行
さて今回は、何が釣れるのか何がいるのかまったく事前情報がない状況でした。
ローカルの人達はメタルジグを使いGTを釣っていて20mまでのシャローポイントだと言う情報だけでした。
皆が釣っているポイントまで連れて行ってもらい兎に角釣り始めることに。
今回はアジングタックルで釣るのが前提なので信頼できるPSR―60THE NEXT STAGE に ピンキー0.4号。
これはシンガポールでサガエやオニアジの50cmクラスまでそれで取れていたので問題ないだろうと、バランス重視でこのタックルと風がなければ、610バージョンⅡにサーパス0.25号そしてボートロッドの3パターンでやってみる事に。
最初は、PSR―60をだしてジグヘッドはグリッターヘッドの3gを使用し潮目を狙い馴染んだ頃に潮目に入るようにアップに投げて狙うのですが思ったようなアタリが出ません。
方々に潮目があるのであちこち色々投げてレンジも変えて釣りますが全く反応がありません。
ポイントも全て自分で探さないといけないのでキョロキョロと周辺の地形を見ていると少し沖に磯と言うか島と言った方が良いような大きな磯が点在しています。
あの辺りの海底は磯の延長線上になっているので根があるだろうと想像し、もう少し磯際に寄ってもらうようにお願いして磯際に出来ているサラシに狙いを変えました。
サラシが流れとぶつかる潮目の表層を狙った時始めて強烈なアタリがあった!
しかし一気に30m位走って一瞬で切られました!
逆転のスピードが余りに早くてドラグが付いていけてない(T ^ T)
余りに簡単に切られたのでとんでもない奴がいるのだと思いピンキーのタックルからサーパスの610に変更し同じ所に投げ入れ同様に表層を狙うといきなりアタッた!
また同じように走ったが今度はブレイクしないで凌げて止まったのでロッドで溜めていたらいきなりジャンプ!
それは楽に1.5mぐらいあるダツ!
お前を釣りに遥々ここまで来たんとちゃうのよ、と思いました(笑)。
これも立派なターゲットなのですがなぜか喜べない(笑)
ダツが連発したのですが魚の気配があるのはそこなので今度は少しレンジを下げ、カウント10まで沈めサラシの切れ目付近にグリッターヘッドが通った時にコツッと小さなアタリが有ったので半信半疑でアワセを入れるとガツンと衝撃と共にまた一気に30mくらい走られた!
またダツ??と思ったが走り方がダツならば表層を走るはずなのですが、なぜか下の方に走るのでどうやらダツでは無さそう。
ちょっと慎重にやり取りを開始しましたが、いつまでたっても浮いて来ず、一体どんな魚だろうと思いながら出しては巻いてを繰り返していると少しずつ浮いてきた!
何かわからないが魚が横を向いたときに明るい太陽の光が反射して鏡のような感じで光って浮いてくる。
こんな感じはあまり見たことがないのでツイツイ覗き込んでしまうと、また一気に走られます。
その繰り返しで5分ほどやっていました。
本当によく引く魚で今まで釣った魚の中でもスピードが半端なく、トルクフルと言うより鋭い走りと言った方がピッタリくる感じで本当にやり取りが面白いのですがしんどい(笑)
やっとのことで浮いてきて無事にネットイン!
向こうではダートフィッシュ(日本名は小判アジ)と言われるアジの一種でヨンマルは超えています。
船長曰くこの魚はフライフィッシングしか釣れず、メタルジグではまったく反応しない魚だそうで、どんなモノで釣っているのやと興味津々にグリッターヘッドを見に来ました(笑)。