家邊克己の「週刊!アジングマニアックス」第8回 アジング用プラグ「ミジンコ」開発秘話
そして事務所に帰り、今日使ったフックの形状から色々な違いを分析して傾向と照らし合わせ、「このフックならいける!」というものが決まりました。
そのフックのサイズの小さいモノから大きなモノまで買い込んでアシストを作り、全国のインストラクターに渡してテストをしてもらいました。
その答えをもらい、さらに何回かのテストを繰り返して「これなら大丈夫」というアシストフックがついに出来上がりました。
ネソ糸を揃えるよりも長さを変えた方がミジンコには合うようで、それで更にフッキング率が上がりました!
これでやっとフック形状が決まり後は重量だけ。
そこで色々な重さのミジンコを用意してもらおうと考え、依頼したのですが、その際に基本ボディの形状は重量が変わっても同じにした方が答えが出やすいので、大きさは変えずにプラグの中に仕込むシンカーの重さを変えてもらいました。
そうすると日によりアジが反応するスピードが早かったり遅かったりすることが分かってきました。
それは群れの大きさの関係かと思うのですが、それならば大体二種類の重さを用意して、テンションの掛け方を変えることでそれに対応できると思い、色々釣り方を研究していました。
するとフリーフォールからテンションフォールに変わった瞬間に食ってくることが多いことに気がつきました。
自然条件はいつも一定ではないので一番軽い重さは1.8gでいいと考え、風が吹いたり潮が早かったりすることがあるのでその時には2.5gぐらいあればいけると思ったので、その二種類に絞り込み、それを繰り返し使っていきました。
するとバイトからフッキング、そしてバレにくさまで安定してきました。
ボディ形状と重量そしてフックまでが決定し、やっと出来上がったわけです!
後はカラーリングをどうするかで実質の製品製造テストはこれで終了。
あとは色々なカラーを作りインストラクターに渡して全国各地でテストをしてもらって彼らが良いというカラーを作れば完成!
ここまで来るのに一年と三ヶ月もかかってしまいました。
いつも思いますが、無いモノを形作りしていくのは本当に面白いですが難しいことも多い。
「諦めたら終わり」こう思い続ける事でいつも光明が見えてきます!
これが一番大事なんだと思います。
あ〜しんどかった(笑)