伊東由樹のメガトレンド最前線!「メガバス首脳陣に直撃!革新的フィッシングテクノロジーとは?」
もはや日本の精密加工技術なしではあり得ない「LBOⅡ」の仕組みについて!
最後に、アイティオーとメガバスの開発部門をつなぐ、メガバスOSAKAアトリエのデベロップメントディレクターのT氏、メガバス本社ファクトリー統括チーフマネージャーのY氏にLBOⅡについて語ってもらった。
以下
メガバスOSAKAアトリエのデベロップメントディレクターのT氏、メガバス本社ファクトリー統括チーフマネージャーのY氏より
LBOⅡのブラッシュアップとスペックの拡大化によって、もしかしたら2020年、今から30数年前にデビューしたメガバス初のプラグへの搭載が可能となり、これまで実現不可能だった新たなシャローボトムへのコンタクトが可能になるかもしれません。
当社の量産型ルアーで最も普及しているLBOⅡシステムには、1ループに17ケのマイクロボールが内蔵されており、それが3ループ配列される構造ですから17ケ×3ループ=51ケもの精密な可動式マイクロボールが連動してループムービングする構造です。開発時にはかのF-1マシンにも試験的に搭載した先行技術ですので、耐久性も非常に高く、一億回以上もの連続稼働試験にも合格しているオーバーテクノロジーともいえる特許ユニットです。
LBOⅡのブラッシュアップとスペックの拡大化によって、もしかしたら2020年、今から30数年前にデビューしたメガバス初のプラグへの搭載が可能となり、これまで実現不可能だった新たなシャローボトムへのコンタクトが可能になるかもしれません。
当社の量産型ルアーで最も普及しているLBOⅡシステムには、1ループに17ケのマイクロボールが内蔵されており、それが3ループ配列される構造ですから17ケ×3ループ=51ケもの精密な可動式マイクロボールが連動してループムービングする構造です。開発時にはかのF-1マシンにも試験的に搭載した先行技術ですので、耐久性も非常に高く、一億回以上もの連続稼働試験にも合格しているオーバーテクノロジーともいえる特許ユニットです。
転がり抵抗を極限まで低減化し、極めてシームレスな瞬間移動をしますから、キャスト時には、重心の移動慣性によって飛行方向への驚異的な推進ベクトルが発生し、長距離飛行への瞬発的な弾道スペックとバックラッシュしにくい飛行姿勢を生み出しています。
なお、そうしたキャスタビリティの向上化だけがトピックスではなく、LBOⅡの本当に優れている点は、ルアーへの超低重心マウントを可能としアクションのスタビリティ(安定性)を一層向上化させられること、ルアーを結ぶフロントのラインアイと重心、そして重心移動の軸が同列・同軸上で設計できることから、力点と作用点を同期させる、新時代のルアーデザイニングとフォルムエンジニアリングを実現させたことです。
新型DEEP-X100と200が好例ですね。あり得ないほど、リップ部位の付け根位置まで超細軸重心のLBOユニットが侵入できるので、そうしたデザインとなっていますし、これによって、着水時から驚異的な潜航アングル(角度)を生み出す超・前傾姿勢を生み出します。
さらに、ラインアイと重心搭載位置が同軸上で力点と作用点が同期していることから、かつての球形重心では不可能だったアクションのダイレクタビリティ(リーリングと直結した瞬時のアクション始動性)をもたらしています。
ワンテンMAXーLBOも同様ですね。着水して、リールのクラッチを切る動作・・・つまり、リールハンドルのノブに手をかけた瞬間からアクションが始動します。
これまで数千時間におよぶテスターさん達との実釣テストでは、従来の球形重心移動式ルアーによる釣りでは、着水からアクションを発生させるゼロコンマ数秒~2秒間におけるアクション始動までの「タイムラグ」によって、アクティブな魚以外は、着水地点にいる魚は、実はあまりルアーにチェイスしていない事が判明しています。
しかし、LBO搭載ルアーでは、着水地点の魚は間違いなく釣果に加わるフィーディングのチェイサーになるのです。
久保田さんと共同開発したKAGELOWなどは、この効果をリアルに即体感しましたね。着水音にさえナーバスなシーバスをドリフトでアプローチする時、これまでのルアーだと、魚が居そうなやや上に投げて食わせをイメージできるスポットに到達してから巻いて誘っていましたが、先日のKAGELOWの釣りでは、着水から巻き始め、着水地点からチェイスするランカーシーバスのヒットが連発です。KAGELOWやワンテンLBO、DEEP-XLBOの釣りではよくある事です。しかしこれは、他では得られないLBOⅡによる格段の優位性といえるでしょう。
以上、今回は、メガバス首脳陣たちに、進化が続くフィッシングテクノロジーの展望を語ってもらった。