今江克隆のルアーニュースクラブR 第957回「釣り勝てる!フィネスローテーション」の巻
遠賀川戦の使用ルアーを公開
キーパーを揃える大事さを七色ダム戦で痛感しながら、またしても徹し切れなかった自分の性格。
その心理には、5kg余裕宣言していた沢村プロへのライバル心と、沢村プロに勝つためにはキーパーを獲りに行っていては鼻から負けを認めることになるという個人的な意地があった。
初日、沢村プロが自分の目の前で50cmUPを仕留め雄叫び、その直後、今度は自分が沢村プロの目の前で50cmUPを仕留め絶叫、それほど自分にとって30年以上JB史上最強のライバルとして認め合う沢村さんの存在は、冷静さを失うほど負けたくない大きな存在なのである。
今回、自分が目標に置いたのは、七色ダム戦の出遅れをここで最低イーブンに戻し、この試合後即開催される折り返しの第3戦にモチベーションを繋げるためにも、絶対に最低でもシングル入賞だった。
秘密兵器投入で食わせに徹する
故に、今回は巻きモノ系を封印し、基本はポッキーロッドによる徹底した喰わせのフィネスに徹した。
使ったルアーはイマカツで秘かに開発していたネコリグ専用激セコ絶釣りワーム「スキニーイール4(インチ)」である。
これは有名な「レインズスワンプミニ」より一回り短く、太さはさらに細く、硬くて張りのある素材を使いネコリグでの振動を強化。
頭に2.2gまでの重ネイルシンカーをスマートに挿入できる工夫をした極細激セコイールである。
そして、フォローのダウンショット用として頭二つカットした「フラットヘッドミノーマッチョ」を準備していた。
マッチョは最初からFマーク位置を後方にずらし頭カット前提で使えるようにしたプロトモデルである。
この2つのワームのポッキーロッドでのフィネスローテーションが、絶対に外さないための自分の若手フィネスに対抗するための新たな挑戦なのである。
ただ、3日間で僅か9尾で7位に入賞できたことは、逆にポッキーフィネステクニックのおかげでもある。

遠賀川戦のメインだった「スキニーイール4(インチ)」㊦と「フラットヘッドミノー・マッチョ4(インチ)」㊤、「マッチョ」は2節カットし、ハサミで頭を丸めて使用。 ミミズカラーは顔料関係かフォーミュラーを吸いやすく、秘伝のタレで仕込んである

自分的一蘭風レシピは、「ガルプ!アライブ!マリネード」、「ガルプ汁」、そして「モエビパウダー特濃」のオリジナルブレンド(全てFECO エコタックル認定商品)。 ちなみに「スキニーイール4」自体にも特濃エビフォーミュラを練りこんでいる
今までに自分が一番苦手としていたフィネスに、自分の性格に最も合ったフィネステクニックが身に付きつつある手応えは感じた(ちなみに今回は試合練習共にポッキーはナシ)。